足の裏に激痛! もしかして、それは“モートン病”かも!?

写真拡大

外反母趾でもないのに、歩いていると足の裏が痛い。
指の付け根がしびれたり腫れている。
そんな症状でお悩みの人は、もしかすると“モートン病”かもしれません。
女性に多く、悪化すると手術が必要になる可能性もあるというこの病。
あまり聞きなれない病名ですが、いったいどのような病気なのでしょうか?

■モートン病とは?

「モートン」とは、モートン神経種(モートン病の別名)を発見した、トーマス・G・モートンという人の名前から付けられた病名です。

何か転んだりといった外傷を負っていないにもかかわらず足指の間に痛みやしびれを感じたりしたら、それはモートン病の症状。そして、歩行時にはその症状がより強くなるという特徴もあり、こういった痛みやしびれの症状が1カ月以上続く場合は、この病気が疑われます。

■こんな痛みなら要注意!

痛みがどんなときにどう出るかでモートン病かどうか判断できるようです。

NHK「あさイチ」のホームページによれば、典型的なのは、歩いているとき。地面を蹴り上げかかとが上がった、つま先立ちのような状態のときに足に鋭い痛みを感じることが多く、特に毎日のようにハイヒールなどつま先の尖った靴を履いている人、また中腰の姿勢での作業を長時間している人に、その痛みはより出やすいのだとか。立ち仕事をしている人もモートン病になる可能性が高くなるので、注意が必要です。

また、もうひとつのモートン病の特徴として、その“痛みの場所”も限られていることが挙げられます。足の親指から数えて2番目と3番目の指の間、もしくは3番目と4番目の指の間の指とのつけ根の一点に集中して痛みを感じることが多く、逆に足の裏全体に痛みやしびれがある場合は、ほかの外傷などが原因と考えられます。

靴のかかとの減り方が、外側だけの人や体重が外側にかかっている人は、重心移動にも注意が必要です。

特に40代以上の女性は注意が必要。通常足の裏にはアーチがあり、足の働きを支えている部分がありますが、加齢とともに筋肉がゆるみ、アーチがなくなってきてしまうからだと言われています。

■意外とつぶやき数の多い20代

見える化エンジンで「モートン病」とつぶやいている人の男女比を見てみると、女性のつぶやき数が多いことがわかりました。

ヒールなど幅の狭い靴を履き続けた人の多い中年層の女性に多く、靴を履く時間も発症の原因の一つと考えられているモートン病。

しかし、中年層に多いと言われている病気にもかかわらず、Twitterで年代別にみると意外にも20代が多くつぶやいていることがわかります。

そこには、ヒールを長時間履いていたり立ち仕事をしている女性が、病院に行き「モートン病」と診断されたという体験談も。

なぜ発症するのかは、いまだ解明されていないというモートン病。女性は、オシャレを楽しむ中で、ヒールを履く時間が長くなり足を酷使しているからなのでしょうか?
しかし、男性の発症例も少なくないため、男女問わず足に合わない靴の使用は避けた方がいいかもしれません。

■もし痛くなったら……

「足裏イズム」によれば、足に合わない靴やハイヒールは履くのをやめたほうがいいとのこと。つま先に余裕のある靴を履き、プラスで足底パッドなどのグッズを用いて足のアーチをきちんと再構築する必要があるからです。

また、足指を曲げたり伸ばしたりするストレッチを定期的にするのも一定の効果を得られるようです。ほかにも、スポーツなどで使われるテーピングなどを用いて足を固定し、元の位置に戻してあげるという方法も自然治癒力を高める効果があるのだとか。

ひどくなると脚全体に痛みが広がってしまうこの病。さらには、手術に至ることもあるので注意が必要です。

「靴を履かないのが1番」と言われても……外に出る限り靴は必要になるからなかなか厄介ですね。歩いているときは痛いけれど、家に帰って靴を脱げば痛みがなくなるという人ほど放置しやすく悪化させてしまうことがあるといいます。気になる症状が出たら無理をせず、すぐに病院で診てもらいましょう。

(車谷 照彦/ミシェル!編集部)