間違えやすい敬語。目上の先輩に「ご苦労様」は間違い

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社外の人への言葉には注意していても、うっかり間違った言葉を使ってしまいやすいのが上司への言葉。こんな間違った言葉づかいをしていないかを、もう一度チェックしてみましょう。

【「どちら様?」はNG。間違えやすい敬語

■上司にねぎらいの言葉をかける時、「ご苦労さまです」はNG

問題を対処するために、あちこち駆けずり回ってくれた上司へ、ねぎらいの言葉をかけようとつい「ご苦労さまです」、「ご苦労さまでした」と言ってしまう場合があります。気持ちとしては、そのほうがぴったりきたとしても、「ご苦労さま」は目下の人に対して使う言葉。上司にねぎらいの言葉をかける時は、「お疲れさまでした」を使うようにしましょう。

■上司に何か頼みごとをする時の「これ、お願いします」はNG

突然上司の元へやってきて、部下が開口一番「これ、お願いします」なんて書類を置いていった日には、上司としてはやっぱりイヤな気持ちになるもの。

このような時は、「お忙しいところ申し訳ありませんが」という前置きをつけてみる、または「お願いしてもよろしいでしょうか?」などのやわらかい表現を使ってみるなど、上司への気遣いや配慮が感じられる敬語を選ぶようにしましょう。

■上司をほめる時の「すてきなネクタイですね」は実はNG

言われている上司も、実は気づかないことの多いNG言葉が「上司の外見を、ほめる言葉」です。

外見や服装、持ち物などの見た目をほめるという行動は、基本的に親しい間柄同士でする行為。そのため上司の外見に触れ、「すてきな○○ですね」などとほめるのはNGです。

上司のどこかをほめたいという時には、日頃からの感謝やお礼を中心に「いつもご指導いただき、感謝しております」など、日頃の上司の態度をほめるようにし、見た目だけをほめたり、おだてあげたりしないようにしましょう。

■上司を同僚との飲み会に誘う時、「ご一緒に行かれます?」は完全NGではないが…

敬語としてけして間違いではなく、完全にアウトという訳ではないのですが、なぜか上司の鼻につかれやすいのが「行かれます?」、「○○されます?」など敬語。これは地域によって、敬語の使い方に差があることに理由があるようです。

ちなみに関東圏では「行かれる」、「言われる」よりも、「いらっしゃる」、「おっしゃる」を使う人が多いのだとか。

「行かれる」、「言われる」で上司がちょっと嫌な顔をする時は、「いらっしゃる」、「おっしゃる」を使ってみましょう。

また、上司にお誘いをかけたり、何かを尋ねたりする時は、「ご一緒にいらっしゃいませんか?」、「○○されますか?」など、最後に「か」をつけるとぶしつけな印象が少なくなります。

上司や社員同士での言葉づかいは、正しいのか正しくないのか、時によくわからなくなることがあります。基本的に自分が言われて「嫌だなぁ」と感じた言葉づかいは、相手に使わないようにするのがベスト。失敗を糧にして、どんどん上司とコミュニケーションをとりながら、正しい言葉づかいを覚えていきましょう。