ヘアケア用品も、近年は多数売れています(写真はイメージです)。

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最近、30代ぐらいの女性同士の間で、「髪がなんとなく薄くなってきた」「以前より髪が減った」などという会話をよく耳にする。
かく言う自分も、以前はボリュームをおさえるのに必死だったのに、髪が細くなっている気が……。

そんなことを考えつつ、テレビを観ると、20〜30代の女性タレントにも、髪の分け目が目立つ人・薄く見える人がけっこういるように思える。

実際、20〜30代の女性にも薄毛の人を気にしている人って、けっこういるもの?
毛髪クリニック リーブ21に聞いてみた。

「2010年5月に当社が実施したアンケート調査(サンプル数:4,800名、調査方法:インターネット調査)によると、髪に何らかの悩みを持つ人は全国で約4200万人。『何歳ぐらいから脱毛について気にするようになりましたか?』の問いに対し、女性では『20代までに』が20.0%、『30代までに』では、42.5%と回答しました」(広報担当者)
また、これまで薄毛・脱毛の悩みは男性特有のものと思われがちだったが、近年は性別・年齢にかかわらず、脱毛に悩む人が増えているのだという。

では、若い女性の薄毛の原因や、ヘアケアのコツって?
「薄毛の原因の一つは、 ダイエットですね。過度のダイエットによって栄養が不足している人は、毛根も栄養が行き渡りにくくなるので、脱毛の可能性も出てくるでしょう。かといって、太りすぎも生活習慣病の原因にもなり、その状態が髪にだけ良い影響を与えることはないと思われます」

「血行不良」が原因となる場合もあるのだとか。
「髪への栄養は、毛細血管から血液によって運ばれます。血行不良はそれを妨げることになります。適度な運動やヘッドマッサージなどで血流改善をすることをオススメします」

では、パーマやカラーは?
「頭皮や髪の健康を考えると、パーマも毛染めも、毛根へのダメージが心配です。最近のパーマはダメージに配慮したものも一部ありますが、パーマ液選びに注意が必要だと思われます。また、毛染めの染料は、毛根への浸透力が高いものが多くあります。これらが頭皮に付くと、毛根は大きなダメージを受けてしまいます」

また、髪を束ねると髪を引っ張ってしまうことになるため、いつも同じ位置で髪を束ねるのは避けたほうが毛根にとっては良いと考えられるそう。同様に、分け目も同じ位置ではなく、違う位置にするのがオススメだそうだ。

朝シャンはどうなのか?
「頭皮を清潔にするという意味では、朝であれ夜であれ、シャンプーをすることは良いことです。でも、シャンプーは良くすすぐことが大切です。朝は時間がないことが多く、女性は特に長い髪の場合、すすぎに手間がかかるため、不十分になる可能性が高くなります」
また、髪をしっかりと乾かさず、長時間生乾きのままにしておくと、頭皮から伝わる体温と高い湿度により、雑菌の繁殖しやすい環境を作ってしまうよう。夜も同様のことがいえるが、朝の方がその状況になりやすいので、夜シャンプーするほうがオススメだそうだ。

遺伝的な要素はあるものの、女性の場合、男性とは違う理由で起こることもありそうな薄毛。色やスタイルだけでなく、頭皮や髪の状態にも気をつけたいものです。
(田幸和歌子)