※イメージです(以下、同じ)
“予約の取れない鍼灸師”として注目されている白石明世さん。東京・表参道の鍼灸サロン「EN body conditioning salon」で施術を行うほか、著書『すごい腎活習慣』(徳間書店)や『ホンマでっか!?TV』(フジテレビ系)などを通じて、東洋医学について発信しています。

 今回は、夏に増えやすい頭皮のかゆみと、抜け毛を招きかねないシャンプー習慣について解説します(以下、白石さんによる寄稿)。

◆夏でも1日複数回のシャンプーはNG!

「最近、頭がかゆくて仕方がない。」

 夏になると、このようなお悩みを訴える方が当院でも増えてきます。特に、帽子をかぶる機会が多い方や、汗をかきやすい方は、頭皮が蒸れてムズムズしたり、かゆみを感じたりすることが少なくありません。

 そんなとき、多くの方が行っている夏のNG行為があります。それが1日2回以上のシャンプーです。

 頭がかゆいのは、皮脂が原因!? と1日に何度も何度も髪の毛を洗ってはいませんでしょうか。しかし、頭皮の状態によっては、頻度の高いシャンプーが逆効果になってしまうことがあります。

◆必要な脂を取り除いてしまうと頭皮トラブルに

 頭には頭皮に必要な皮脂があります。その頭に必要な脂まで取り除いてしまうと、頭皮は皮脂がたりていないのだと皮脂をもっともっと分泌するようになります。

 過剰に出た皮脂のお陰で頭がなんだかベタベタして、それを隠すように帽子などを被ると汗や蒸れによって、頭皮は思っている以上にダメージを受けています。このような状態が続いていくと、かゆみがでたり、目に見えて頭皮が赤く炎症をおこしてしまったり、ブツブツとできものができてしまったり、ポロポロとフケがでてしまったりすることがあります。

 そして頭皮環境が乱れることで抜け毛につながることが大いにあります。当院での育毛鍼灸での施術も頭の痒みや炎症がある方には、まず頭皮の状態を改善することからスタートします。

 すでにかゆみや赤みがある方、頭皮が敏感になっている方は、一度シャンプーの頻度を見直してみてはいかがでしょうか。

 育毛は健やかな頭皮状態から育まれます。

◆夏のシャンプーの3つのポイント

 では、この時期はどのようにシャンプーを行えばよいのでしょうか。

1.まずは洗浄力の弱いシャンプーを選びましょう

洗浄力が強すぎず、頭皮のうるおいを守りながら洗えるものを選ぶことで、頭皮への負担を減らすことができます。

2.すすぎをしっかりと行いましょう

頭皮荒れ、フケの多くの原因はシャンプー残りからです。

3.頭がベタベタするときは、1日1回のシャンプー。それ以外はシャンプーを使わない湯シャンにしましょう

 お湯でしっかりと流せば、髪の毛のべたつきは抑えられますよ。夏は髪にとって過酷な季節です。

 紫外線、汗、皮脂、帽子による蒸れなど、頭皮にはさまざまな負担がかかっています。

 だからこそ、「まずは頭皮への刺激を減らす」という視点を持つことが、健やかな頭皮と髪を守る第一歩になります。

 毎日使うシャンプーだからこそ、この夏は一度見直してみてはいかがでしょうか。

<文/白石明世>

【白石明世】
EN body conditioning salon合同会社代表/鍼灸師。
5歳よりクラシックバレエを始め、14歳から中国・上海京劇学院、17歳からスイスのルードラ・ベジャール・バレエ学校に進学。20歳で腰痛をきっかけに帰国後、2011年に東京衛生学園鍼灸専門学校に入学し、はり師・きゅう師の国家資格を取得する。2016年に原宿で開院、2022年に表参道・骨董通りへ移転し「EN body conditioning salon」に改名。「ザ・ペニンシュラ東京」のパートナーとして、ホテル内スパでの施術も行う。各種メディアにも多数登場、著書に『すごい腎活習慣』(2026年、徳間書店)。