同世代の支持率が高い(C)日刊ゲンダイ

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 いよいよ8月も最終週。10月スタートの秋ドラマの話題もちらほら出てきた。

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「夏はパリ五輪の影響もあって、番宣も思うようにいかないままスタートしたものが多かったようですが、秋ドラマは早めに情報を出してじっくりアピールしていこうという雰囲気がある」(テレビ誌ライター)

 夏ドラマで唯一、世帯視聴率2ケタをキープしている二宮和也(41)主演「ブラックペアン シーズン2」のTBS日曜劇場の次は、神木隆之介(31)主演の「海に眠るダイヤモンド」。23日公開の映画「ラストマイル」を手掛けた“脚本・野木亜紀子×演出・塚原あゆ子”の強力コンビによるもので、ドラマファンの期待を集めている。

 一方、TVerなどの配信で人気の目黒蓮(27)主演「海のはじまり」のフジテレビ月9は、第9話が延期になるアクシデントが次クールの番宣戦略にも影響してか、23日時点で未発表。

 ただ、それ以外のフジテレビの枠は、カンテレ制作枠の月10が趣里(33)主演のリーガルドラマ「モンスター」、9年ぶりの枠復活となる火9が反町隆史(50)と杉野遥亮(28)がバディーを組む刑事ドラマ「オクラ」、水10は藤原竜也(42)主演のミステリー「全領域異常解決室」が発表されている。

「他にも続々と秋ドラマの情報は出てきているんですが、そういうニュースに対するネット上のリアクションが、例年と比べると、ちょっと違和感というか珍現象があるんですよね」と話すのは、テレビコラムニストの亀井徳明氏。「発表があった新ドラマで最もネット上の食いつきが良かったのは、日曜劇場でも反町×杉野でもなく、深夜ドラマだった」という。

 それが、22日にネットニュースで流れた「3年C組は不倫してます。」(日本テレビ=火曜深夜0時24分)。公式HPによれば《2022年4月に導入された“18歳成人”により、高校生同士が、親の同意もなく、結婚できる時代になりました。これは、そんな新しい時代を生きる高校生たちの物語》で《前代未聞の学園不倫サスペンス》とのこと。

「22日朝にヤフーニュースで流れた途端、コメント数が伸び、数時間後には2000件以上。少し先に流れた反町さんと杉野さんの『オクラ』の10倍以上です。地上波の連ドラの話題に1000件以上のコメントが付くのは珍しいことですから、2000件以上はすごいこと」(亀井徳明氏)

 そのオリコンの記事にはすでに2500件以上のコメントが付いているが、《タイトルといいテーマといい、あざとすぎる》《視聴者をナメてる日テレの企画力の貧困》なんて否定的な意見も目立つ。

 それでも亀井氏は「これだけ多くの連ドラがある中で、まずは存在を認識してもらわないことには始まらない。“炎上マーケティング”だと言われようと、あえてそれをやってみようという姿勢、その企画を通す努力をしたスタッフをまずは評価したい。キャストも新鮮だし、GP帯のドラマではできないことをどれだけやってくれるか、僕は期待しちゃうんですよね」とエールを送る。

 主演は、同世代の支持率が高いモデルで女優の莉子(21=写真)で、彼女のTikTokフォロワー数は約120万人だ。

「異常なほどのコメント数は、莉子さん人気もあるかもしれません。女子高生にも支持されている“インフルエンサー”ですからね。加えて共演の杢代和人さんは20歳で、アイドル的な人気がある俳優。チョイ役もありますけど、今年すでに3本のドラマに出ている。伸びしろが期待されている注目の若手です」(スポーツ紙芸能担当デスク)

 とりあえず「つかみはOK」といったところだろうが、スタートは10月1日とずいぶん先。それまでに忘れられないようにするのが一番大変だったりして?

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 ドラマはストーリーによっては炎上気味になることもしばしば。●関連記事【もっと読む】松本まりか「夫の家庭を壊すまで」の“狂気の演技”を凌駕? 野波麻帆フェロモンだだ漏れ“魔性演技”への期待…では、松本まりかの鬼気迫る演技について伝えている。