「スモール」じゃなくてなぜ「ショート」なの?


世界一臭い缶詰は、納豆の約18倍、くさやの6倍以上のにおい!/頭のいい子が育つ! 子どもに話したい雑学(1)

「子どもの好奇心を高めたい」

「わが子に尊敬されたい!」

「日々のコミュニケーションの中でいろんなことを教えてあげたい」

そんな時に役立つのが、教養系雑学。親から子へ、この世の中をより深く知るための知識や知恵を日々のコミュニケーションを通じて伝えていくのは、昔も今も変わらず、大事なことです。

学校では教わらない“タメになるうんちく”を、子どもとの会話の中でさりげなく話してみましょう。コミュニケーションをとる際に必要な「教養」になるとともに、きっと子ども自身の「好奇心」をも刺激するはずです!

※本記事は多湖 輝監修の書籍『頭のいい子が育つ! 子どもに話したい雑学』から一部抜粋・編集しました。

■小さいケーキがなぜ「ショート」ケーキなの?

ふわふわしたスポンジ生地に、生クリームとイチゴが乗ったショートケーキは、子どもにも大人にも大人気。しかし、これを「ショートケーキ」と呼ぶのは日本人だけである。

多くの人は、「小さいケーキ」の代名詞として「ショートケーキ」と呼ばれていると思っている。しかし、ショート(short)は「短い」という意味だから、小さいケーキなら「スモールケーキ(small cake)」となるはずだ。

じつは「ショート」には、「短い」以外に「サクサクした」という意味もある。アメリカやイギリスで「ショートケーキ」といえば、ふわふわしたスポンジではなく、ビスケットのような生地を土台にしたケーキのことをいう。たまたまそのケーキが小さかったため、日本に輸入された際に小さいケーキ=ショートケーキと解釈されてしまったのだろう。

日本風ショートケーキの起源ははっきりしていないが、大正11年(1922)、不二家の創業者・藤井林右衛門(りんえもん)らが、ビスケットのような生地を日本人の好みに合うようスポンジ生地にアレンジして、販売したのがはじまりとされている。

監修=多湖 輝/『頭のいい子が育つ! 子どもに話したい雑学』