スタイリスト木村真紀による「ソロソロ、イイモノ。」Theme #16/ミントグリーンのスカート
似合うものは決まってきたし、あふれるほど欲しいわけじゃない。心地がいい、具合がいい、気分がいい、品がいい。いろんな意味でバランスの「イイモノ」に、少しの特別を添えて。
別れというものは突然やってくるもので、約1年半続いたこの連載も今回で最終回を迎えることになりました(涙)。16回目となる今月号まで季節に寄り添いながら、トレンド感も忘れずに、「ソロ「ソロ」手に入れたい気分の上がる「イイモノ」、「ソロソロ」似合うようになってきたずっと愛用したい「イイモノ」をご紹介してきました。
最終回となる今回選んだのは「ミントグリーンのスカート」。夏休みシーズンの8月は、旅先での着こなしも楽しめる機会。ビーチリゾートへ出かけた時や、テラスで食事を楽しむ時など、屋外の開放的なシチュエーションでドレスアップをしたくなるシーンが数々あります。華やかなワンピースを一枚スーツケースに忍ばせるのも一案ですが、着回し重視になる旅先は合わせるトップスやシューズを変えて、様々なオケージョンで楽しめるアイテムを選ぶのが妙案。そこで活躍するのがセミロング丈のスカートです。いつも頼っている黒は旅先だと少しシティ感が強すぎてシックになりすぎるし、白は万能ですが、少し物足りない。選ぶべきはトレンドカラーでありながら、太陽の光に映える“ミントグリーン”です。アクティブなシーンでも知的さが薫る色で、軽やかな抜け感もある絶妙カラー。しかもベロアやサテンなどの光沢のある生地なら華やかさもアップ。日中はタンクトップやサンダルと合わせてカジュアルに、夜のディナーやバータイムは華奢なキャミソールやキラキラパンプスを合わせてドレスアップと、両シーンで楽しむことができます。
自分に似合うものをバランス良く着ることに加えて大切にしているのが、同じ服を新しい着こなしで楽しむスタイリングのアイデア。この連載でご紹介してきた「イイモノ」たちを、読者の皆様が自分らしく愛用する中で新しい発見に出会う瞬間があればうれしいです。
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光の乱反射で表情を変えるクラッシュベロアの妙。
スカート74,800円(カナコ サカイ info@kanakosakai.com)
日本の美意識を取り入れながら、都会的かつリラックス感のある服作りを提案する〈カナコ サカイ〉。毛並みがランダムなクラッシュベロアならではのユニークな風合いのスカートは、光の乱反射によって表情を変える特別感のある一枚。左裾のクロスデザインも印象的で、キラキラモチーフと合わせればドレスアップなムードに。
艶と軽さを兼ね備えたサテンでほどよいレディさを。
スカート25,300円(バウム・ウンド・ヘルガーテン エスアンドティ TEL:03-4530-3240)
鮮やかなカラーリングを得意とする、コペンハーゲン発の〈バウム・ウンド・ヘルガーテン〉らしい一枚は、直線的なシルエットながら、艶やかなサテンがほどよく女性らしさも演出。トップスはオフホワイトやベージュのタンクトップといったカジュアルなアイテムと合わせれば、抜け感のある大人のリゾートスタイルが完成。
木村真紀 スタイリスト
きむら・まき/スタイリスト。出版社勤務を経て、スタイリストを志し、2014年に渡仏。2018年に帰国後、上杉美雪氏に師事。2020年に独立。服と同じくらいワインとパンが好き。
photo : Arata Suzuki (go relax E more) model : Naoko Kagotani styling & text : Maki Kimura左・キャミソール22,000円(カナコ サカイ info@kanakosakai.com)/ミュール13,200円(ル タロン グリーズ │ ル タロン グリーズ ルミネ新宿店 TEL:03-5909-3221)右・トップス30,800円(バウム・ウンド・ヘルガーテン │ エスアンドティ TEL:03-4530-3240)/サンダルはスタイリスト私物
No. 1223
大阪通が教えてくれる 最新・大阪案内。/大橋和也 (なにわ男子) 2023年07月28日 発売号
古くから「天下の台所」、そして「食いだおれの街」と称されてきた大阪は、人々が豊かな食を育んできた街。令和の今、そんな大阪のフードカルチャーを目当てに、海外からもたくさんの人が訪れています。世界からも注目を集める大阪の“おいしい”魅力について、大阪通から教えてもらう今回の大阪特集。美しく澄み切った出汁の旨味、香ばしいソースの香り、食欲をそそる揚げたて焼きたての音…。エリア、ジャンル、テーマにわけて五感をフルに刺激する大阪の食の最新情報をお届け!
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