ミスをした時に「許される人」と「許されない人」の決定的な違いとは
今回のお仕事ハックは「ミスを許される同期がうらやましい」とのお悩みについて、コラムニストのヨダエリさんがアドバイス。
ミスを許される同期がうらやましい
私の同期はかわいくて愛嬌があって、ミスをした時も「あ〜すみません」で許されている様子をよく見かけます。それに比べて私がミスをした時は「何やってんだよ、気をつけろ」という全く違う扱い。そんな同期がうらやましくて仕方ありません。私もその子みたいになることはできるのでしょうか?
(20代/営業職)
うーん、その上司どうなの……と、まずはツッコミを入れたくなりますが、確かに「許されやすい人」っているかもしれません。
なぜそんな違いが生じるのか。突き詰めると、ミスをするのも、それに対応するのも、感情を持った人間だからでしょう。なので、同じミスをしても同じ状況にはならない(こともある)。
ただ、だからこそやりようはある、とも言えます。
例えば、ミスを指摘された時の態度。おそらく、同期はさほど気にしない様子でひょうひょうとしていますよね? 一方あなたは、少し何か言われると、ネガティブな気持ちが態度に出たり、自信を持てずに萎縮してしまったりしませんか?
叱られにくい人って、何か堂々としてるんですよね。人は、ネガティブなことを伝える時、それを察知していない人には言いにくくなる傾向があるので、「あ〜すみません」と軽い調子で言われ、笑顔まで見せられたりすると、叱る意欲が減退してしまうところはあるかもしれません。
一方、私ってダメだな……という空気が出ていると、叱る気でいる人にとっては、格好の受け皿。「そうだ、お前が悪い、だから俺は叱ってるんだ!」と、相手の攻撃性を増幅させかねません。
なので、今後の対策としては、卑屈にならず、堂々とすることを意識してみてください。もちろん、間違いは間違いとして受け入れ、改善する姿勢を見せることは大前提として。
そしてもうひとつ、同期が許されやすい理由として、日頃の行動が影響している可能性もあります。例えば、周りの人にいつも笑顔で挨拶するとか、自分から声をかけるとか。そういったコミュニケーションを通じて柔らかい人間関係ができていると、ミスをした時にキツく当たれない、というのはあるでしょう。
ただ、そういった態度を上司や力がある人にだけする、計算高い人も中にはいます。
また叱る側も、お気に入りの部下には甘い、という人もいたりします。私の友人は、「職場にいる女好きダメ上司のお気に入り女子たちは、喜び組と呼ばれている」と話していました(ひえー!)。
……という風に、ひいきをする方にもされる方にも、結局悪い評判が立つんですよね。
なので、もし同期が単純にひいきをされているのだとしたら、うらやましいと思う必要なし! 面倒なことに巻き込まれずラッキー、くらいに思っていましょう。
一方、同期が愛嬌や日頃のコミュニケーションのおかげでミスも許されやすいのだとしたら、そこは見習ってみてください。完コピは無理でも、努力は人に伝わります。
同期のようになるのではなく、同期のいいところだけ取り入れて自分をバージョンアップさせれば、ひどい叱られ方をすることも減っていくと思いますよ!
Point.
・自信なさげな人は叱られやすく、堂々としている人は叱られにくい
・日頃から周りと柔らかい人間関係を築けている人も叱られにくい
・同期がひいきをされている場合、うらやましく思う必要はない
・いいところだけ見習って、自分をバージョンアップさせよう
(文:ヨダエリ、イラスト:黒猫まな子)