パートナーと話したことある? 女性の避妊に対する意識調査
オルガノンはこのほど、9月26日の世界避妊デーに合わせて実施した「女性の避妊に関する意識調査」の結果を公表しました。
■避妊を取り巻く現状とは?
女性のピルの服用は最も確実とされている避妊方法の1つ(※1)ですが、国連が公表しているデータでは日本のピルの普及率は2.9%(※2)に留まっており、欧米諸国と比較すると大きな差があります。
同社では、Entaleが提供する生理日予測・パートナー共有サービス「ペアケア」登録者のうち国内の男女3,994人(女性 89%、男性11%)に対し「女性の避妊に関する意識調査」を実施。調査結果が避妊への理解促進に繋がると考え、結果を明らかにしています。
※1: Trussell J. et al. Efficacy, safety, and personal considerations. in Contraceptive technology. 21st ed. edited by Hatcher RA et al. Ayer Company Publishers, Inc., 2018.
※2: Contraceptive use by method 2019:https://digitallibrary.un.org/record/3849735?ln=en
■女性主体の避妊方法を選択している人はわずか15%
「あなたはこれまでにパートナーと避妊や妊娠のリスクなどについて話をしたことがありますか?」という質問に対して、77%の人が「話したことがある」と回答。性にまつわる話題はタブーとされてきた文化が変化してきていると考えられます。
一方で、「あなたは普段どのような避妊方法を使用していますか?」という質問に対しては、85%の人がコンドームや体外射精などの男性主体の避妊方法を選択しており、避妊方法の選択に偏りがあることがわかりました。
■周囲の理解が十分でないため、ピル服用につながっていない
「ピルの効果について知っていることを教えてください(複数回答)」という質問に対して、86%の人が「避妊できる」と回答しており、避妊の効果への理解は高い結果となりました。
一方、「ピルの服用を周囲の人に言いにくいと感じることはありますか?」という質問には39%の人が「ある」と回答。「女性が自らピル等の避妊方法を選択することについて、周囲の人や社会がどの程度理解していると思いますか?」という質問に対しては、「理解してくれている」、「やや理解してくれている」と回答した人が39%に留まりました。
このことから、多くの人がピルの避妊効果を理解しつつも、ピル等の女性主体の避妊方法に対する周囲の人や社会からの理解・受容が十分でないため、ピルの服用を周囲に言いにくかったり、避妊方法として選択されにくくなっていると考えられます。
■9割以上が「ピル服用などに対する社会の理解が深まって欲しい」
「女性が自らピル等の避妊方法を選択することについて周囲の人や社会の理解が深まるべきだと思いますか?」という質問に対して、91%の人が「深まるべき」もしくは「やや深まるべき」と回答しています。
これにより、ピル等の女性主体の避妊方法を女性が自ら選択することについて、社会全体の理解が深まることを強く求めていることがわかりました。
以前より性の話題がタブーではなくなっている現在、多くの人がピルへの理解を深める必要があるのではないでしょうか。
■調査概要
「女性の避妊に関する意識調査」について
調査手法:WEBアンケート
調査時期:2022年9月1日〜9月5日
調査対象者:Entaleが提供する「ペアケア」会員10代〜59歳までの男女3,994人
実施主体:Entaleが実施
(エボル)