うるさいわ!!!  「過干渉な上司」に悩んだ時の対処法

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今回のお仕事ハックは「干渉がひどい上司のせいで息が詰まる」とのお悩みについて、ライターのトイアンナさんがアドバイス。

干渉がひどい上司のせいで息が詰まる

上司の干渉がひどくて困っています。一日の行動や今後のスケジュールなどを頻繁に確認され、私なりのペースで片づけたい仕事にも、「まだやってない?」「どこまで終わった?」と逐一進捗を聞かれるので、毎日息が詰まってしょうがないです。のびのび働くためにはどう対応するのが正解でしょうか。
(30代/事務系専門職)

こんにちは、トイアンナです。

分かる……分かるぞ! と、相談者さんのコメントを見ながら赤べこのようにうなずいてしまいました。

自分のペースで仕事をきちんと進めているのに「まだ?」と言われるのって、嫌でしょうがないですよね!

■マイクロマネージャーな上司

さて、そのような上司のことを一般的に「マイクロマネージャー」と言います。マイクロ=細かい、マネージャー=管理職、というわけです。

マイクロマネージャーの多くは、“上司になりたての人”の傾向が高いです。彼ら・彼女らは、上司になる直前は「イケてる部下」でした。自分がかなりの腕を持っていたからこそ、認められて昇進したのです。

しかし、「イケてる部下」だったからこそ、上司になってから課題を抱えます。

「なぜ、自分が部下だったころと同じようにできないのだろう」と、部下へ自分と同じ質を求めてしまうのです。

その上司は、かつて最高レベルで「イケてる部下」だった自分と、相談者さんを照らし合わせているのでしょう。そして、「なぜ自分と同じようにできないんだ!?」と感じてしまうわけです。

■マイクロマネージャーは育つ

ここで、よほどのポンコツ上司でない限りは、上司も学んでいきます。「あ、部下って自分とは違う他人なんだ」と。

そこで、徐々に部下へ任せることを覚え、上司として成長していくのです。

これが、上司初心者から、成熟した上司へ育っていく過程です。誰しもが「イケてる部下→マイクロマネージャーな上司→イケてる上司」へと変わっていけるはず……なのです。

■ポンコツ上司はずっとマイクロマネージャー

もし、相談者さんの上司が、管理職になって何年もたつのにまだ「マイクロマネージャー」なのだとしたら……残念ですが、その上司はポンコツなのかもしれません。

ポンコツ上司の元で働くのは不幸でしかありませんが、諦めが肝心と言わざるを得ません。それとなく上司の上司へ相談して、上司か自分を異動させられないか画策してみましょう。

逆に、まだ相談者さんの上司が「管理職になって数年以内」なら、時間と共にその上司は育っていく可能性があります。「もっとこういうマネジメントをしてほしい」と率直に相談してみるのもよいでしょう。あなたのフィードバックが、上司を「イケてる上司」へ育てるきっかけになるかもしれません。

Point.

・マイクロマネージャーは得てして「管理職になりたて」の初心者が陥る罠
・きちんと成熟できそうな上司なら、あなたのフィードバック次第で成熟した上司へと育ちます
・時には諦めも肝心。限界だと感じたら、上司か自分の異動も考えましょう

(文:トイアンナ、イラスト:黒猫まな子)