ドラマ「セックス・アンド・ザ・シティ(SATC)」のサマンサ役で知られるキム・キャトラル。近年はドラマ「ママと恋に落ちるまで」のスピンオフ「パパと恋に落ちるまで」に出演、最近は新作ドラマ「Queer As Folk(原題)」やコメディ映画『About My Father(原題)』に出演するなど忙しい日々を送っている。

その彼女が先週雑誌『バラエティ』が開催したシンポジウム「パワー・オブ・ウイメン」に出演、これまでキャリアを築いてくる上で一番大切だったことを明かした。キム曰く「長年にわたってプライベートでも仕事でも非常に大きな助けになってくれたものを紹介したい。シンプルでありながら同時にとても複雑でもあるものだ。それは”ノー”という言葉だ」。

キムは続けて「ノー」、つまり「いいえ」の使い方も紹介。「『いいえ、それは私には向いていない』『いいえ、その場にいてそれをやったのは私だ』『いいえ、私はいじめられることに甘んじない』『いいえ、その報酬は受け入れられない』『いいえ、あなたのホテルの部屋でミーティングはしない』。そして特に気に入っているのは『いいえ、自分が楽しめない状況には一瞬でもいたくない』」。さらに女性たちにこうアドバイス。「自分自身や受け入れられる範囲、目標を明確にするのにノーは役立つ。ノーという言葉はあなたの創造性を維持し、変化を受け入れる後押しをしてくれる。人生の1つの章から次へと移り、これからもっとエキサイティングな章が待っていると信じるのを助けてくれる」。

サマンサ役でブレイクしつつも、もう「SATC」はやらないと宣言したキム。昨年配信が始まった続編「AND JUST LIKE THAT... / セックス・アンド・ザ・シティ新章」にも出演しなかった。かつての当たり役より新しい作品を選んだ彼女だからこそ、説得力を持つメッセージと言えそう。キムはこうも語っている。「過去にノーと告げることは未来にイエスと言うこと。結局のところあなたの人生という映画の脚本家はあなたなのです」。