備前焼まつりのようす

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10月14日(土)、15日(日)の2日間、岡山県備前市の伊部地区、備前焼伝統産業会館、JR赤穂線伊部駅周辺で「第35回備前焼まつり」が開催される。

【写真を見る】第35回備前焼まつりをPRする備前焼小町の船戸相華さん(左)と矢田茉那さん(右)

備前焼まつりは1983年に始まり、近年では2日間で10万人を超える焼物愛好家を集める、国内でも有名な陶芸祭り。伊部駅周辺の広場や通りには特設売り場がずらりと並び、備前焼陶友会会員らの手による壷、皿、湯飲み、ビアマグ、一輪挿しなど約40万点が通常の2割引きで販売される。購入者には抽選券が配布され、こちらも約4000点の商品が用意される。

特設ステージではろくろ踊りやミニコンサート、琴伝流大正琴アンサンブルなど多彩な催しが行われ、2日目の15日には、BIZEN BLUES BAND(備前焼作家による演奏)や、阿波おどり「踊鬼連」、備前阿波おどり「かいの木連」による演舞が披露される。

キャンペーンや各種イベントで備前焼のPRを担当する備前焼小町の浴衣撮影会も開催。こちらも15日の午前に行われる。2017年の備前焼小町は、前年から引き続きの船戸相華(あすか)さん(27)と、新任の専門学校生・矢田茉那さん(21)。

周辺の関連施設でもさまざまな企画・催しが予定される。

備前焼伝統産業会館では「日本遺産認定記念六古窯展」と題して備前焼・越前焼・瀬戸焼・常滑焼・信楽焼・丹波焼を展示。備前焼作家が備前焼についての素朴な疑問等に答える相談会も開く。電動ろくろを体験できる「ろくろチャレンジ」も来場者に人気だ。

備前陶芸センターでは、「備前焼体験2017-MY備前焼をつくろう!」。制作→窯詰め→窯焚き→窯出しと備前焼ができるまでを体験できる(有料)。

埋蔵文化財管理センターにはイングリッシュガーデンが設置され、ウィッチフォードポタリー(イギリス)と備前焼のコラボレーションで誕生したフラワーポットを秋の草花で彩る。そのほか、復元した備前焼大甕を中世の運搬方法でかついでみる体験コーナー、平安時代から現代までの備前焼の歴史を実際の陶片を見ながら学べる展示も用意される。

リフレセンターびぜんでは「『野の花と器』展」や「第8回岡山県こども備前焼作品展」を開催。天津神社境内には、備前焼で抹茶とお菓子を楽しめる「お茶席」が設置される。

なお、10月13日(金)には前夜祭として、炎のまつり「かべりだいまつ」が夜7時より開催される。「たいまつ」を担ぎ、伊部の街中を練り歩く行事は、無病息災を祈って行われる。