「ソーシャル依存」がいじめの温床!? 若年層ほど注意すべきネット依存とは

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すっかり生活に密着したサービスとなったSNS。おいしかった料理や旅行先のきれいな景色をアップ。友達から「いいね!」やリプライをもらえて、ご満悦。はたまた、LINEのグループトークに参加して、みんなでわいわい盛り上がるのも楽しい! そんな思いは、誰もが1度は経験しているはず。でも、実はそれがちょっとした落とし穴になることもあるようだ。

今、若者の「ネット依存」が危惧されている。「ネット依存」のパターンとしては、主に4つ。オンラインゲームにのめり込む「ネットゲーム依存」、動画などへの接触時間が長い「コンテンツ接触依存」、オークションや一部のソーシャルゲームに没入する「ギャンブル系参加型アプリ依存」、そしてソーシャルメディアネットワークサービスの利用時間が長い「きずな依存」がある。

とくに注目されているのが、「きずな依存」だ。ソーシャルメディアにはもちろん、いい面もたくさんある。自分の気持ちや考えを多くの人に知ってもらえるのもいい例だ。しかし、ちょっと極端だが、高校生、大学生をはじめとした、若年層に多い例をひとつ紹介。「いいね!」やリプライをしなかったり、グループトークで既読になっているにも関わらず会話に参加しなかったりする。そうすると、ひどい場合は仲間はずれやいじめに発展する場合があるという。相手からの賛同や反応を強要するのは、立派な「きずな依存」にあたるようだ。
(東京大学大学院情報学環・橋本研究室と総務省情報通信政策研究室の共同研究:参照:http://www.nippon.com/ja/currents/d00102/)

また、本来は気軽なコミュニケーションツールとして使えるはずのSNSが、ストレスとなっている人も多いようだ。本当につながりたい人だけつながる、というわけにもいかないことが多いようで、「ソーシャル疲れ」なんて現象に陥ってしまうことも。さらには半強制的につながりや反応を求めることを、「ソーシャルハラスメント」と呼ぶ傾向にもあるようだ。

こんな「SNS上での”つながり”ばかりを気にしている若者」なんて記事を見て、ドキッとした人は、ちょっと注意が必要かも。例えば、ネットでの関係ばかりではなく、たまには周囲の友人とのリアルな“つながり”を気にしてみるのも、いいだろう。そうすれば、「きずな依存」によって始まったいじめによって苦しんでいる人たちを、助けられるかもしれない。

そんなメッセージを謳った『友だちのピンチ、身近なおとなに話そう。』キャンペーンが、11月10日よりスタート。その一環としたトークイベントが、12月7日(日)から全国5都市で開催される。「教室(きづいて・よりそい・うけとめて・しんらいできる大人に・つなげよう)」を合い言葉に、友達のピンチにできることを一緒に考えよう、という内容のこのイベント。ゲストは、リアルで等身大な歌詞と美しいメロディライン、そしてその“生き様”が人気の、シンガーソングライター、加藤ミリヤ。彼女の華麗な歌声とともに、一度リアルな友だちとのつながりを一緒に考えてみるのはいかが?
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■関連リンク
・政府広報オンライン 特集ページ:友達のピンチ、身近なおとなに話そう
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