最近、Twitterを中心にじわじわと人気沸騰中のAV女優、大島薫。くりっとした大きな瞳に透明感のある肌の、かわいらしい女優だ。しかし、驚くべきことに大島さんは男性なのだ。いわゆる「男の娘」である。女性ホルモン注射も、性転換手術もしていないという。彼女(?)のヌード写真を見ると、ふくらみのない胸から男性であることが分かる。中性的な雰囲気を漂わす大島さん。最近ではAV女優の女性ファンも増えてきているが、特に女性からも「かわいい」と評判だ。なぜ、男の娘である大島さんに憧れる女性が多いのか、調査・考察してみた。

    徹底的なメイク術

女性向けファッション誌には、小顔メイクやら目を大きく見せるメイクやら、自分のコンプレックスを隠すメイク特集が頻繁に組まれている。大島さんはTwitterにて「#完パスを目指す」(※完パス=女性としてどれだけ疑われていないか<パスしているか>の度合い)というハッシュタグをつけ、女性顔に近づけるメイクのテクニックを説明している。

例えば「濃いメイクをすると、いわゆる『オカマ顏』になり、パス度が下がります。そのため避けなければいけないのは、ブルー系統のアイシャドー・真っ赤な口紅・濃いチーク・白すぎるファンデーション・ノーズシャドウ・頬へのシェーディング などになります。」と、具体的なメイク術をツイートしている。これは、男顔で悩んでいる女性も使えるメイクテクである。また、以前、「整形メイク」の雑誌が話題になったことからも、そのテクが自分の顔に使えるか使えないかは別として、メイク術に興味を示す女性はとても多い。

    女性としての「意識」

電車内で大股開きで座ったり、がに股でどしどしと音を立てて歩いたりする女性は、女性らしさからかけ離れている。立ち振る舞いも女性としての「意識」に含まれるのだ。大島さんは女性になりきる意識も重要視している。

以前、筆者もとある「男の娘」の方とお酒を飲む機会があったのだが、その方が荷物を持ってトイレに立ったことには脱帽した。おそらく、トイレで化粧直しをしていたのであろう。すっかり女としての意識を忘れてしまっていた筆者は、トイレで鏡を見た際、化粧崩れしていることに気付いても、「指やティッシュでちょっと押さえればいいや」程度にしか思っていなかった。普段、女性がどれだけ女性としての「意識」を意識していないかを気付かせてくれる一件であった。大島さんも、元は男性だからこそ気付ける女性としての「意識」のお手本を見せてくれているのである。

    性別を越えたカリスマ性

大島さんに注目している女性たちからは「私より女」「大島薫ちゃんみてると痩せないととおもうから痩せよう」など、カリスマ的存在として捉える発言が目立つ。また、「男とか女とか……もういいじゃん。大島薫っていう性別作っちゃっても」という、性別を越えた憧れを抱いている女性も。大島さんが女性だったとしたらここまで憧れる人は多くないだろう。彼女たちにとって「男性なのにかわいい」が重要ポイントなのである。

一昔前まで、女性の格好をしている生物学状の男性たちは一括りに「オカマ」と呼ばれていた。ここ5〜6年のオネエタレントブーム、トランスジェンダーなどが周知されてきたことで、彼女達に嫌悪感を示す人は少なくなりつつある時代であるが、大島さんはAV女優だ。男性向けの生々しいAVが苦手な女性にとっては大島さんの本業の顔は受け入れがたい人もいるであろう。しかし、女性が憧れる男の娘としての大島さんの今後の活躍に期待したいところだ。

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(姫野ケイ)