知っておきたい!健康状態がわかる 舌と目の色【トレ女の保健体育12】

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今日の体調は色の変化でチェック

病院に行くと、舌を出してと言われたり、目の縁を見られたりしますよね。これは、そこから健康状態をチェックしているんです。舌や目の色によって、不調のサインが見分けられるから。そして、これはお医者さんでなくてもわかること。だから、日ごろからチェックして、自分自身や身の回りの人の健康を管理しましょう。不調のサインが出ていたら、もちろん病院で診察を受けてね。なお、今回のチェック方法は東洋医学をベースにしています。

●舌の色

健康な舌は、水分量が十分な上に、しっかりと気が巡っているのでキレイな「薄ピンク」。そのバランスが崩れて疲労や水分不足、ストレスなどがたまると、舌の色は症状とともに変化してきます。

・白っぽい…エネルギー不足。血も不足しています。疲れやすくなっていない?
・赤っぽい…体内の水分が足りず、熱を帯びている状態です。肌や髪の毛がカサカサになっているかも?
・紫っぽい/舌の裏に紫の筋が2本ある…於血(おけつ)。つまり、血がドロドロになっている可能性があります。月経血にレバー状の塊が出てくるのでは?

健康のバロメーターでもある舌には、形や舌苔にも不調を招く原因が現れます。

●舌の形

舌にはいろいろなサインが出てきます。色だけでなく、形や大きさ、舌苔の有無なども観察を。
・周囲に歯形がついている…食べすぎ、肥満、むくみ。
・腫れぼったい…むくみ、水の停滞。
・痩せて薄い…血の不足。
・溝が走っている…気・エネルギー・水分の不足、疲れ。

●舌苔

・水分を含んでいる…熱がこもっている、水分不足。
・黄色っぽい…内熱が高い、アルコール、食べすぎ。
・厚い…病気・症状が重い。

●目

目の下の「クマ」は、疲れが出ているのがわかりやすい場所。PCやスマホの見すぎはすぐに、ここに現れます。色の濃いクマは、顔を老けて見せてしまいます。コンシーラーでもそう簡単には消すことができないので、「クマ」を作らないことが大事。まずは、その原因を知っておきましょう。

1) 肝臓の疲れ

睡眠不足、オーバーワーク、過度の飲酒、精神的なストレス、添加物・薬の摂取などの生活習慣から肝臓への負担が重くなっているのかも?肝臓が弱ると、目に潤い、栄養、酸素が行き届かなくなってしまします。

2) 於血(おけつ)

貧血や潜在的な鉄欠乏、ビタミン、ミネラル不足などが原因で、血液がドロドロになってる可能性があります。

3) ホルモンの乱れ

冷えやストレス、加齢によって腎機能が低下すると、肌全体がくすんだり、黒ずんでくる傾向があります。

「クマ」撃退には、へそから下を温める

実は、足首まわりのお灸が、クマに効果あり。『三陰交(さんいんこう)』といって、内くるぶしから指4本以上、骨のキワにあるツボ(押すとズーンという響きや凹みを感じられます)にお灸を据えましょう。

まぶたの縁

下まぶたの縁を開いて粘膜部分を見た時、白くなっていたら貧血かも。

「色」で体調を素早く判断するには、日ごろから“自分の色”を知っておくことが大切。自分だけでは特徴がわかりづらいこともあるので、友達や家族と比べたりしながら、観察してみましょう。

 

ライター:中村千春
取材協力:森田真理/Mari鍼灸Salonオーナー。痩身・美容鍼灸家として人気が高い。オリジナルブランド「ぎんざ美人灸」を持つ)