季節の変化についていけてない⁉ もっと呼吸に注目しよう!

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呼吸で改善できる! 健康と若さを保つ4つの条件

健やかさと若さ。いつまでも保ちたいものですよね。それには4つの条件が必要です。

1. 血流がいいこと
体内の血液の流れがいいと、各臓器に酸素や栄養が行き渡り内臓が元気になります。さらに二酸化炭素や老廃物などの不要なものが、静脈血に乗ってスムーズに心臓に戻ることで、疲れにくい体になります。

2. リンパ液の流れがよいこと
リンパ液とは、血管から染み出した透明な液体で、組織と組織の間にある老廃物や菌を流す役割を果たしています。いわば、組織間のお掃除役です。リンパ液の流れがよいと、組織間がきれいになり、体内の若さを保つことができます。

3. 正しい姿勢
前かがみの姿勢は見た目だけでなく、体内の老化も招く悪習慣。胸部にある肺や心臓などの臓器が圧迫され、十分に働けなくなるのです。また、腰が曲がると腹部も圧迫され、腸内の不調や便秘などを誘発します。姿勢は見た目以上に若さを保つ鍵なのです。

4. 気、エネルギーが充実していること
気とは「元気」の源となる生体エネルギーのこと。体内にイキイキとした気が流れていると血液の流れもよくなり、血液の流れがよくなると、気の流れもよくなるという好循環が生まれます。

これらの4つの条件を満たす方法の中でも、運動が苦手な人や忙しくて時間が取れないという人でも気軽に取り組めるのが「呼吸」です。

深い呼吸で毒素がたまりにくい体質に!

デトックス(毒素排出)効果という観点からも、深い呼吸にはメリットが期待できます。

現代の生活は、残念ながら私達の体に悪影響を与える毒素に囲まれています。食品添加物や農薬、環境ホルモン、大気汚染物質などなど。これらをきちんと解毒せずに体内にためたままにしていると、アレルギーや消化不良、便秘、免疫力の低下などさまざまな不調を引き起こしてしまいます。

そもそも呼吸は、酸素と二酸化炭素のガス交換を行うことによって、体内から気体の老廃物を排出する唯一の方法。加えて呼吸で内蔵を意図的に動かすことで得られるマッサージ効果、血流改善効果によって、体の毒素が自然に出ていきやすい状況へと導くことができます。

お腹に深い呼吸を入れる腹式呼吸は、腸を動かすことで便秘を予防。また、消化器系の活動をつかさどる副交感神経が優位になることで、胃腸の動きが活発化します。また、血液中にたまった毒素は、血液やリンパ液の流れを滞らせ、冷えや頭痛、肩コリ、むくみの原因になります。呼吸によって血流が改善すると、これらの滞りを解消することもできるでしょう。

もっと呼吸に注目して、元気で楽しく過ごせる体を手に入れましょう!

 

ライター:幸雅子
出典:『気巡り呼吸法』(ブルーロータスパブリッシング)
監修:橋本和哉(医学博士/はしもと内科外科クリニック院長)