ハートの向こうには里山の風景/正寿院

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「正寿院」では、ハート形の窓から、裏山の青もみじやサクラのすがすがしい緑が。「日本緑茶発祥の地」として有名な宇治田原町の山間に立つ小さな古刹が、2015年9月に築造した客殿の猪目窓は、涼しげなだけでなく、そのキュートな形で大きな話題に。また、9月18日(祝)まで、約2000個の風鈴が静かな境内を彩る「風鈴まつり」も開催され、耳でも涼をとることができるので、良縁を呼ぶとのウワサもある通称・ハート窓を見に行こう。<※情報は関西ウォーカー(2017年8月8日発売号)より>

【写真を見る】風鈴は寺の風鐸(ふうたく)に由来/正寿院

豊かな自然を楽しんでもらおうと建てた客殿に、日本の伝統文様である猪目の窓を設置。ハートの向こうに、宇治茶をはぐくんできた里山の風景が広がる。

風に揺れる風鈴の姿は、本堂でお茶とお菓子の接待を受けつつ眺めることもできる。

風鈴は寺の風鐸(ふうたく)に由来。耳に涼しいだけでなく、厄よけのご利益も。

「水引猪目(ハート)お守り」(各700円)。ほどけない淡路結びが、良縁を運ぶ。

50年に1度開帳される秘仏、十一面観音と不動明王坐像を祀る本堂の天井画を客殿に復元。160枚の鮮やかな天井画をうっとりと仰ぎ見て。

■正寿院<住所:京都府綴喜郡宇治田原町奥山田川上149 電話:0774-88-3601 時間:8:30〜16:30(最終受付)、11〜3月は8:30〜16:00(最終受付) 休み:なし 料金:拝観料400円(お茶・お菓子付き) 駐車場:20台(無料) 創建:約800年前 ご利益:厄よけなど>

【宇治西ICより正寿院へのアクセス】JR、京阪宇治駅方面に向かい、県道3・62号線を南東へ、郷之口下町交差点を左折し、307号線を東へ、奥山田大杉トンネルを越え、1つめの交差点を右折。約20km・約35分。【JR、京阪宇治駅より正寿院へのアクセス】京阪バス180・182・184系統約25分、維中前からタクシーで約10分。バス運賃JR宇治駅(430円)、慶安宇治駅(440円)。

■ 直売所併設のカフェで茶スイーツを満喫!

正寿院より車で10分、「JA京都やましろ」の直売所には、ひと休みに最適なカフェスペースが。濃厚な抹茶ソフトクリームをはじめ、名産地ならではの香り高いスイーツ&お茶で、ほっこり。

人気の「抹茶ソフトクリーム」(手前・260円)、「抹茶セット」(奥・500円)。

■JA京都やましろ 農産物直売所 田原店 宇治茶の郷<住所:京都府綴喜郡宇治田原町郷之口中林12 電話:0774-88-2629 時間:9:30〜16:30、カフェ9:30〜16:00 休み:なし 席数:8席 駐車場:約40台(無料)>

■ 築80年の隠れ家的古民家でベテランシェフの本格洋食を

正寿院より車で15分。ドイツの日本領事館などで腕を磨いたシェフが手がける「手づくり洋食の店 リンデンバウム」。自宅を改装した隠れ家的な店だが、宇治田原のお茶や野菜を使った本格洋食を求め、府外から訪れる人も多数。

ランチの「魚と国産豚ヘレカツ 有機玉露風味」(1600円)。

築80年の自宅をリノベート。

■手づくり洋食の店 リンデンバウム<住所:京都府綴喜郡宇治田原町湯屋谷上西谷1 電話:0774-88-2647 時間:11:00〜15:00(LO14:30)、17:00〜21:00(LO20:30) ※夜は完全予約制 休み:火曜(祝日の場合営業) 席数:約20席 駐車場:約3台(無料)>【関西ウォーカー編集部】