「汗あれ」に要注意! 皮膚科医が教える、汗の肌トラブル対策とスキンケア

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臭いケアも大事だけど「汗あれ」などの肌トラブルに注意!

今年は初夏から暑い日が続いています。
4月26日に東京では、26.8度を記録し、8月に入ってからは、のきなみ30度越えの日も。
これだけ暑いと汗が気になりますよね。
臭い対策のデオドラントケア製品は、マストアイテムと考える方も多いと思います。

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汗の臭い対策も大事ですが、もっとも気を付けるべきは「あせも・汗あれ」などの皮膚トラブル。

「汗あれ」「あせも」は、男性女性問わず、ポピュラーな肌トラブル

写真を見て「あるある!」と思われた方もいらっしゃるかもしれませんね。「汗あれ」「あせも」は、男女問わず、この時期起こりやすい肌トラブル。

でも意外と原因やケアについて知られていないのが実情のようです。
皮膚科専門医である よしき皮膚科クリニック銀座院長 吉木伸子医師に、汗トラブルの原因と対策について聞いてみました。

「あせも」は、急に大量の発汗が起きることによって、汗管(汗を皮膚の表面に排出する管)が詰まっってしまう状態です。

一番の対策は、急激な発汗を避けることです。もし、あせもができてしまったら、肌を引っ掻いたりせずにそのままにしておけば、数日で自然治癒します。かゆみがあるようなら、あせもをケアする市販のお薬を塗ってケアしてください。

あせものイメージ

これに対して、「汗あれ」は、乾燥や間違ったスキンケアによって肌が荒れ、自分の汗に含まれるアンモニアなどの成分で刺激されて、かゆみや違和感(チクチクしたり、ピリピリといった刺激感)が起こる状態です。

正しいスキンケアを見直し、肌の角質層が荒れないように工夫することが大事です。
もし、自分でケアしていてもかゆみが止まらず、つい引っ掻いてしまって血が出てしまうような状態の場合は、皮膚科専門医を受診することが大事です。

汗あれのイメージ

ちなみに、男性は、おなかまわりに汗トラブルが起きやすく、女性は腕の内側に汗トラブルが起きやすいんだとか。

あなたは汗トラブルになりやすい? 汗トラブル危険度セルフチェック

「汗あれ」「あせも」とも、急激な発汗が原因になりやすいともいえます。また、お仕事や生活環境でもトラブルに見舞われやすくなる可能性があります。

ユースキン製薬と、吉木医師が監修した汗トラブル危険度チェック表があります。ご自分で確認してみてください。

□ 他の人より汗をかきやすい
□ 敏感肌だと思う
□ 日中は外回りが多い
□ 激しいスポーツをする
□ 冬でもよく汗をかく
□ サウナ等、汗をわざと出すようなことを頻繁にしている
□ 肌がかぶれることがよくある
□ 汗をかいてもそのままにしてしまう
□ 暑いところで作業する
□ 制服等で蒸れたりこすれたりしやすい服を着る

※ユースキン製薬・よしき皮膚科クリニック監修

大事なのはスキンケア 洗いっぱなしは乾燥肌から汗あれの原因に

いかがでしたか? 汗トラブルに強い体質でも、お仕事やライフスタイルによっては汗トラブルに見舞われやすくなってしまうんですね。大事なのは、正確な知識に基づいた正しいスキンケア。

よく洗って、汗を洗い流すのはすごく大事なケアです。でも、洗いっぱなしにしておくと、肌が乾燥して荒れてしまい、「汗あれ」を起こしやすくなってしまいます。刺激の少ない自分にあったクリームなどのスキンケア製品でケアしましょう。

また、「あせも」や「汗あれ」が起きたら、早めに市販薬でケアを。もし、症状が改善しないなら皮膚科専門医の診察を受けましょうね。