懐石 今井の「特選うな重」は7月21日(火)〜25日(土)、8月3日(月)〜8日(土)のみ2900円の特別価格で提供

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元祖・夏のグルメイベント、土用の丑の日が7月24日(金)にやってくる。栄養価の高いうなぎを食べて暑い夏を乗り切る江戸時代からの風習も、近年“うなぎのぼり”の価格高騰ですっかりご無沙汰という人も多いのでは?そんなあなたのために、3000円以下でうな重&うな丼が味わえる、浅草のうなぎの名店5店を紹介しよう。

【写真を見る】普段使いでも会席でも使える品の良さはさすが。懐石 今井では、季節の旬を活かした日本料理が堪能できる

実は、都内でもうなぎ店の数が飛び抜けて多い浅草。浅草寺への参詣後、庶民のたまのお楽しみとしてうなぎが食べられていたことから、今でもお手ごろ価格のお店が多いんだとか。2015年は8月5日(水)も土用の丑の日になる貴重な“二の丑”イヤー。一年に一度と言わず、二度三度。お得な絶品うなぎを食べに、いざ浅草へ!

■ 懐石 今井

懐石料理が評判の今井総本店は、和食ならではの細やかな手仕事でおいしいうなぎ料理が楽しめる。使用するのは全て静岡産の活ウナギ。強火で焼かれた上質な脂の香ばしさが口いっぱいに広がる。土用の丑の日に合わせて、7月21日(火)から25日(土)までと、8月3日(月)から8日(土)までは、通常2800円の「上うな重」を2500円の特別価格で提供。写真の「特選うな重」も通常3200円が2900円に。肝吸いと香物が付いてこの値段。懐石は敷居が高いと尻込みしていたらもったいない!

■ 和田平 浅草本店

浅草寺の仲見世裏の一等地で明治時代からのれんを守る、和田平 浅草本店。「儲けよりもたくさんのお客さんに食べてもらいたい」という5代目店主の心意気通り、リーズナブルな“浅草価格”で老舗の味が味わえる。「ひつまぶし」(2700円)は、20分間じっくり蒸してから炭火で焼き上げる江戸前風。柔らかく蒸されたうなぎの身に、甘めのタレがしっかり染みこんでいる。宮崎や鹿児島産ウナギの旨味が和風ダシに溶け込んだ、旨味の競演を楽しめるのは、ひつまぶしならではだ。

■ 小柳

地元・浅草の人たちから「うなぎを食べるなら、ここ!」とひいきに挙げられることも多い小柳。創業は大正時代にさかのぼる老舗ながら、お得な価格でうなぎが味わえる店として愛され続けている。2013年の店舗改装で建物はモダンに生まれ変わったが、「鰻重 竹」(2700円)を筆頭に、相変わらずコスパは最強。秘伝のタレはややあっさりめで、最後まで飽きさせない。うなぎ本来の旨味もしっかり味わえて、バランスの良さも申し分ない。「肝吸い」(100円)も粋に楽しみたい。

うなぎ やっこ

夏目漱石の名作「彼岸過迄」にも登場する、うなぎ やっこは創業200年超。勝海舟とジョン万次郎が連れ立って訪れたと言われ、江戸時代のグルメ紙にもその名が刻まれた老舗中の老舗だ。創業当時から継ぎ足されたタレは、江戸っ子好みのあっさり仕立て。ふんわり脂の乗ったうなぎの風味を生かすため、苦味となる余計な焦げ目を付けないよう、丁寧に焼き上げられている。特選うなぎを使った「うな重 桜」(4100円)の他、「うな重 椿」(2600円)などリーズナブルな一品も提供。

■ 浅草うな鐵 浅草駅前本店

同店でしか味わえない「塩ひつまぶし」(3170円〜)や「浅草ひつまぶし」(3070円〜)が有名な浅草うな鐵(てつ)。うな重とは焼き方を変えるこだわりぶりだ。うなぎに合わせて火の強さやタレを付けるタイミングを変化させ、うな重のうなぎはふっくらやわらかく風味豊かに焼き上げられる。うな重には「竹重」(2560円)やミニサイズの「うな子セット」(2000円)もあるので、ひつまぶしとの食べ比べも楽しめる。

【東京ウォーカー/取材・文=梅川晃代】