かき氷を食べると頭がキーンと痛くなるアレの正式名称は「アイスクリーム頭痛」

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夏は冷たいかき氷を食べて気持ちも身体もリフレッシュしたいもの。でも食べたときに頭がキーンと痛くなると、ちょっと困ってしまいますよね。そこで今回は、なぜ頭が痛くなるのかのヒミツに迫ってみましょう。

■正式名称は「アイスクリーム頭痛」

この頭痛には「アイスクリーム頭痛」と呼ばれる、医学的な正式名称があります。極端に冷たいものを食べた直後に起き、数分ほど続くことも。ただし基本的に一時的な症状でおさまるため、もし症状が出たとしてもそれほど心配する必要はないでしょう。

■ふたつの原因が頭痛に関係

現在「アイスクリーム頭痛」にはふたつの原因があると考えられています。ひとつは、冷たいものが喉を通ることで三叉神経が刺激されるもの。神経は脊髄を通って脳につながっているので、喉につながる食道や胃が急激に冷やされたと勘違いし、結果的に「関連痛」という頭痛を引き起こしてしまうのです。

ふたつめは、炎症ができることで頭痛が起こるもの。口の中の温度が一気に下がるため、身体は反射的に体温を上昇させようとします。このとき頭につながる血管を膨張させることで血流を促そうとするため、血管に負担がかかり頭痛となるのです。

■「アイスクリーム頭痛」への対処法

アイスクリーム頭痛」を避けるには、一気に冷たいものを食べようとせずに、少しずつ少量に分けること。小さめのスプーンなどを使うと、一口の量がおさえられて良いでしょう。また、冷えすぎないようにあたたかいものと交互に食べるなどするのも効果があります。

もちろん飲み物でも良いので、あたたかいお茶などを用意するのもオススメ。

もし頭痛が起きてしまった場合はおでこやこめかみに冷たいものをあてると、神経が勘違いして痛みをとめることができます。手元に冷たいものがないというときは、かき氷の器をそのままおでこやこめかみにつけると良いでしょう。

かき氷が山盛りのときは、うっかり手を滑らせたり、氷をこぼしてしまったりしないように注意!

「かき氷を食べてすぐにリフレッシュしたい」と焦ってしまうと、余計に「アイスクリーム頭痛」を引き起こしやすくなってしまいます。ぜひおいしさを楽しむくらいの余裕を持って、焦らずゆっくりと食べてみてくださいね。