【引越し】まず何をすればいい? 不動産業者が教える「住まい探し」のコツ

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何事もはじめの一歩を踏み出すのは難しいもの。さまざまな準備が必要な住まい探しとなると、どこから手をつけて良いかわからないことも……。そんな住まい探しのスタートを助けてくれるセオリーってあるのでしょうか? そこで今回はアットホームの不動産情報ネットワークに加盟する不動産店のみなさんに、住まい探しですべき最初の一歩をヒアリングしました!

移住者も高評価! 「日本の住みやすい田舎ランキング」

まずは大まかな種類別に分けたランキングを見てみましょう。

■Q.住まいを探そうと思ったら、「何よりもまず最初に」しなければいけないことを1つ教えてください。

1位 資金計画・予算確認 269票
2位 希望条件を決める 140票
3位 情報収集 83票
4位 不動産会社選び 26票
5位 人生設計・生活設計 11票
5位 現状を把握する 11票
5位 動機を明らかにする 11票

さらに、具体的にはどうすればいいのか、不動産店から寄せられたアドバイスもご紹介していきます。

■1位:資金計画・予算確認

・やはり資金計画です。融資可能金額の把握や、自己資金の額、住宅ローンの支払いと生活資金のバランスについては、検討すべき。

・予算です。手持ちのお金を、明確に予算を組まないと、いざ決済時に親や兄弟を頼らなければならないです。諸経費をお忘れなく

・最低でも初期費用分の貯金。

・購入・賃貸ともに、家計を圧迫せず毎月自分がいくらまで支払えるかを、しっかり考えること。

最も多かったのはやはり「お金」に関すること。特に購入の場合は「大きな買い物」ですから、きちんとした資金計画が必要です。「資金計画」と一言でいっても、実際には今の収入と支出を整理して、住宅ローンが組めるかどうか、どれくらいの頭金を用意できるか、月々いくらなら返済できるか……考えなければいけないことはたくさんあります。

回答の中には「諸経費を忘れがち」という声も少なくなかったのでご注意ください!もちろん賃貸でも初期費用は大きな金額になりますし、どれくらいの賃料を払えるかという予算は初めのうちに確認しておいた方がいいでしょう。

■2位:希望条件を決める

・自身のライフスタイルをイメージし、希望エリアの確定をすること

・住まいに対する条件で、自分が「絶対譲れないこと」をベスト10にして列挙し、物件の指標にする。希望が全部叶うような物件はめぐり合えっこないので。

・どんな暮らしがしたいのかまず家族で話し合う。どこに住みたいのか、どれくらいの広さが必要なか、譲れない点、多少妥協できる点を考えてから探し始めた方が探しやすい。

予算以外の希望条件も早めに明確にしておいた方がいいようです。なかでも多かったのは「場所」について。エリアや最寄駅によって価格や賃料の相場も変わってきますからね。「まずは予算と場所を決める」と2つを挙げた方も多数いました。

また、希望条件を決めるだけでなく、さらに「優先順位をつける」「家族で話し合う」という回答も目立ちました。優先順位がはっきりしていれば、妥協ポイントも見つけやすく、家族一丸となって進んでいけばスムーズに理想の住まいにたどり着けそうです!

■3位:情報収集

・ネット・チラシなどで物件情報を集め、住みたい地域の業者廻りをして情報を集める。

・何となくでいいから情報サイトで物件や相場を見てみること。また、ネットばかりでなく不動産会社に足を運ぶ。何から始めたらよいか分からないだろうが、一からプロが教えてくれる。

・周辺環境を現地にて何度か自身で調査する。

・出来るだけ多くの物件資料の取り寄せ。面倒くさがらずにたくさんの物件資料に目を通すこと

情報収集の具体的な方法については、さまざまな意見に分かれました。不動産店へ相談する方が早い、ネットで調べれば十分という意見のほか、チラシ、展示場、はたまた実際の物件や周辺環境を自分の目や足で検証することが大切というアドバイスも。情報収集をしているうちに「あ、これもいいかも」と希望条件が変わってくることもありそうですから、やはり早めの行動が重要ですね。

■4位:不動産会社を選ぶ

・本当のことを教えてくれる良いアドバイザー、つまり親身になって動いてくれる良い不動産業者を見つけることが一番大事です。

・信頼できる不動産業者を複数探し、常に情報が入るような環境を整えること。

もうお分かりの通り、やることは本当にたくさんあって一人だけで進めていくのは大変です。信頼できる有力な助っ人を始めに探しておけば、百人力! 数多くの物件と人との出合いを見てきたプロを頼らない手はありません。


ほかにもこんな意見が寄せられました。

・自身や家族の人生設計や生活設計の確認。

・現在の自分の状況の確認。(貯金とか仕事の転勤の可能性とか)

・探す動機、事情の整理です。いくつか物件を見るウチに予算を超えるもの、安いもの、いろいろ目移りすると思います。その時にブレないように。

探すことに一生懸命になってしまい、根本を見失ってしまう人を、不動産店の方々は見てきたのでしょう。探す前に、あるいは途中で迷ってしまったら、もう一度今の自分や将来の人生設計、なぜ探しているのかという動機を確認してみてください。


アンケート調査概要>
対象/全国のアットホーム加盟・利用不動産店51,000店のうち 531店
調査方法/インターネットリサーチ
調査時期/2014年8月
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