tokachi

写真拡大 (全4枚)

2月4日(火)の夜、銀座のお取り寄せダイニング「十勝屋」にて、十勝で「畑ガイド」の第一人者として活動する「いただきますカンパニー」代表のいのくちふみこさんによる「銀座のまん中で、十勝の畑を歩くお食事会」と題した十勝の食材を楽しむお食事会が開催された。

写真上:メインの肉料理「エレゾ社のジビエ ”エゾ鹿”のロースト 吉田農場長芋のフリット添え」 いのくちさんによると、猟師の腕前によって食材となる獲物の味わいは変わるという。吉田農場の長芋のフリットは、長芋とは思えないほどホクホクとした食感が美味。

写真:銀座コリドー街に店を構える、お取り寄せダイニング「十勝屋」は、北海道の十勝産を中心とした野菜や肉魚を使った料理を提供し、それらの料理や食材を自宅でお取り寄せができるダイニングだ。

イベントでは、いただきますカンパニーが開催する畑ガイドツアーと連動した特別コース6品と、料理に合わせた北海道十勝のワインを楽しみながら、十勝の写真や映像などとともに十勝の大地をゆっくりお散歩するように、十勝の食の取り組み、農家さんのお話、美味しさの秘密などの話を聞くことができた。

写真左:前菜「十勝産前菜3種の盛り合わせ ゆり根とお豆のラクレットチーズ和え、ニジマス燻製のサラダ、和牛フィレ肉タリアータ」 ラクレットチーズはこんがりカリカリっと焼き上げられてチーズの濃厚な風味だけをゆり根にまとわせた。 右:魚料理「大正サクラマスとマスコ 」折笠農場さやあかねのガレット仕立て」 大正サクラマスの上に乗っているのは、イクラ(?)と思いきや、大正サクラマスの卵のマスコ。さやあかねは、じゃがいもの品種のひとつ。

北海道は、「日本の食糧庫」と言い換えられるほど、国全体の食糧を生産する農業が盛んな重要な土地だ。いのくちさんによると「北海道の中でも十勝は、じゃが芋・甜菜(砂糖の原料)・小麦・豆類・長芋・とうもろこし等が多く収穫されるほか牛乳乳製品も一大特産品であり、一方ではししゃもなどの水産品の漁獲にも恵まれた食糧基地として北海道の中でも特別な役割を担っている」という。そんな十勝の畑をツアーするいのくちさんは、2児のママ。「普段は野菜嫌いな子供たちも、畑に出ると食べられるようになるから、畑の力は偉大です。」と話す。「いただきますカンパニー」では、「菜の花畑のお花見」や「枝豆畑でビアガーデン」、「畑からケーキができるまで」などのユニークでリアルな体験ツアーを通して、畑に訪れる都会の人たちに、土に交わること、畑のいのちとしての作物をいただくことの素晴らしさを伝える。畑ガイドをするいのくちさんは、十勝の畑と農家さんたちの通訳者なのだ。

写真左:十勝の畑のガイドをするいのくちさん 右:ジャガイモ5品種の食べ比べ。男爵、メイクイーン、さやあかね、きたあかり、インカの目覚め。それぞれの食感や味わいの違い、栽培方法による農地環境への影響などを知る。

イベント中に、北海道で収穫されるじゃがいもの品種を当てる食べ比べなども行われた。なかなか食べ比べることのないジャガイモだが、こうして味わってみると、食感も香りも味も品種によって全く異なる。いのくちさんによると「一般的に広く知られている男爵やメイクイーンは虫や病気に弱く、様々な課題を抱えたジャガイモ。それに比べて、折笠農場で作られているさやあかねは、農薬がなくても育つ強い品種であるため、環境にも人にもやさしいジャガイモなんです」とのこと。なにも知らずに食べているジャガイモ。しかし、どのような栽培方法で育てられているのか、農家の方々のどんな苦労があるのかなど、知れば知るほど、驚き、そして新鮮な感覚が生まれ、いのくちさんを通して十勝の食事情が手に取るように見えてくる。

終始、いのくちさんによる楽しいトークを楽しみながら和やかなムードで進められた食事会だったが、知っているようで知らない北海道・十勝の魅力を再発見することができた。食に興味を持つ人が増えている昨今だが、百聞は一見にしかず。心身のリフレッシュもかねて、北海道の大自然が広がる十勝の畑を訪れてみてはいかがだろうか。「いただきますカンパニー」では、今年の夏も十勝の畑を歩くユニークなツアーを用意して、あなたの訪れを待っている。

お取り寄せダイニング「十勝屋」
東京都中央区銀座6丁目2番先コリドー街
Tel:03-3575-7373
営業時間:月〜土 17:30〜23:00
定休日:日曜日

いただきますカンパニー北海道帯広市西12条南29丁目2−5
Tel:0155-29-4821