ドラマ「半沢直樹」に何度も登場した社員食堂は本当にすごい!

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2013年の流行語大賞も狙える「倍返しだ!」で圧倒的な人気を誇り、未だ人気冷めやらないドラマ「半沢直樹」。劇中、数々の名シーンを生んだあの社員食堂は、都内の某企業内に実在するものだった!通常、部外者は入れない、その日本ヒューレット・パッカード株式会社(日本HP)に潜入し、堺雅人及川光博が実際に座ったロケ現場を見学、ついでに美味しいランチもいただいてきた。

【写真を見る】食堂には堺雅人直筆のサインが!

東京都江東区にある日本HPは、広さサッカーコート1面分に約900席を備える巨大な社員食堂を有する。広々とした窓からは、スカイツリーや目の前の公園の木々が広がる、素晴らしい眺めだ。社員の自席を設けないフリーアドレスを採用している日本HPでは、仕事スペースとしても利用できるよう食堂を開放している。至るところに電源やプロジェクターなどを備え、個室が会議室に早変わりできる仕組みだ。

実際の撮影は6話から10話までをたった2日間で行った。土曜日だったため、社員からエキストラを募ったが、堺雅人見たさか、定員90名の枠は一瞬にして埋まったという。食堂内カフェのレジ横には、その堺雅人直筆のサインが堂々と飾られていた。

そして、堺雅人及川光博が座って、窮地を乗り越える計画を練ったカウンター席には、ドラマのワンカット写真付きで掲示があった。早速、その席に座って、堺雅人及川光博に成りきってみる取材陣。何だか表情も渋くなる。確かに眺めも最高で、危機一髪を乗り越える良いアイデアが浮かんできそうだった。半沢を一度裏切った近藤直弼(滝藤賢一)が銀行に戻ってくる名シーンは、テーブル席脇の数十mも続く長い通路になっていた。「お帰り」と迎える勢いで、そのまま全力ダッシュしたくなるほどだ。

場所だけでなく、メニューの充実ぶりも予想を超えたものだった。今回、クックパッドと協力し、同社のレシピの中から社員投票で選ばれた料理をメニュー化した。11月5日(火)から期間限定で社員へ提供するのだという。季節の味覚を盛り込んだ4種類のオリジナリティ溢れる品々だ。「かぼちゃの肉味噌ゴマ風味グラタン」には圧倒的に女性票が集まったという。「里芋と秋鮭のグラタン」「秋鮭のムニエル タルタルレモンソース」「唐揚げ梨の磨りおろし漬け」も、休みの日に同社のレシピを活用している男性陣から評判が良かったそうだ。

試食では、甘いかぼちゃが女性に好まれそうで、サクサクの唐揚げも美味だった。他にはラーメン、エスニック、和食、グリルにビュッフェなど、毎日食べても飽きさせないメニューばかり。主力商品ブレードサーバーを社員内でも広めようと、営業部が食堂と開発した「ぶれーどん」などユニークなオリジナルメニューもある。

何よりも、社食メニューというよりレストランレベルの質に驚かされた。平均700円程度で、ご飯と味噌汁、サラダがつくのだから、非常に恵まれた環境と言っても過言ではないだろう。半沢直樹が困難を乗り越えられたのは、仲間と共に過ごしたこの食堂のお陰でもあったかも!?【東京ウォーカー】