不妊は不妊でも、「二人目不妊」が増えているってホント?

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「二人目不妊」という言葉、聞き慣れない人もいるかもしれませんが、実は最近これに悩む女性が増えているんです。

二人目不妊とは、一人目の赤ちゃんは自然に妊娠し出産しているのに、二人目の赤ちゃんがなかなかできないケースで、不妊症の基本検査でも大きな異常は認められず、不妊治療を行っても妊娠には至らないというもの。

一人目を出産しているので、そのカップルの生殖機能には基本的に問題が無いと考えられます。だから、二人目以降も順調に妊娠できるはず……。なのに、なかなか妊娠できない…。

次第に不安が募ってきて、クリニックに相談に来るのは、だいたい妊娠を希望してから3年以上経過してからが多いんです。

まだ統計はとれていないけれど、想定される主な原因を挙げるとすれば、

(1)卵子の質の低下
35歳を過ぎた頃から卵子の質の低下が始まるとされるけれど、それ以上に、一人目の育児や生活の変化などから受けるストレスが、卵巣機能に何らかの影響を及ぼしている可能性が大きいと言われています。

(2)精子数の減少
近年、多くの医学者が声高に訴えているのが、この精子数の減少。その背景には、喫煙やアルコール、パソコンの普及に伴う座り続ける職場環境、また、心身のストレスなどによって、精子数および精液濃度が減退していると言われています。

(3)性交渉が妊娠可能日からズレている。
ご存知の通り、排卵にあわせて射精が行われないと妊娠はできませんよね。一人目の赤ちゃんを授かるまでのエッチの頻度と、二人目を希望している時のエッチの頻度を比べると、ほとんどのカップルが随分と少なくなっているのではないでしょうか?

というのも、既に一人目の赤ちゃんが家族の仲間入りをして、子育てに翻弄されている時期だったり、また、社会的にも立場が変化したり、お互いに年齢を重ねてきたりで、セックス頻度が落ちているカップルが多いんです。

エッチの頻度が減れば、もちろん妊娠の可能性も減ってきます。

いま、クリニックには不妊カウンセラーという専門家を配置しているところも増えてきていて、不妊に関する様々な悩みを相談したり、また不妊治療方法についても患者側に立って親身に話を聞き、アドバイスをしてくれます。

不安なまま過ごすより、こうした専門家の力を借りながら、第二子を無事に授かれるよう取り組んでみるのも良い手ですので、ぜひ相談してみましょう。