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古くから京焼の産地としても知られ、茶道や京料理、骨董に精通するうつわの目利きが数多く存在する街、京都。小山登美夫ギャラリー京都と同ビル1階に、3月25日にオープンしたばかりの陶芸作品専門のスペース「TKG セラミックス」にて、特別展「ワンダーランド 陶アート」が5月14日(土)から6月4日(土)にかけて開催される。

今、京都で出会えるうつわショップを紹介したうつわのガイドブック「京都うつわさんぽ」(光村推古書院)の著者、沢田眉香子さんがキュレーションを務める本展では、陶磁という素材で表現する京都の若手作家5名と1組による作品を紹介する。彫刻のように削りだしたものや、土を布状に伸ばしてドレープを寄せたものなど、彼らの陶芸へのアプローチは様々であるものの、日本に長く培われてきた陶磁器制作の経験地を武器にした、日本ならではの立体表現という点では共通している。京都では、「京焼」という伝統を背景に、陶磁に対してさまざまな試行錯誤と実験を行なってきた。絵画やデザインという異ジャンルの美を陶磁器に取り込んだ作家たちの作品には、うつわをアートに昇華させた「京焼」の精神を見ることも出来る。工芸や陶芸の枠を超えた作家たちの現代的な表現は、私たちに新たな陶磁の魅力を気づかせてくれるきっかけとなるかもしれない。

「ワンダーランド 陶アート展」
フジタチサト、藤田匠平、原菜央、片山亜紀、増田哲士、谷内薫
キュレーション:沢田眉香子

会期:5月14日(土)〜6月4日(土)
オープニングレセプション:5月14日(土)18:00-20:00
会場:TKGセラミックス  京都府京都市下京区西側町483番地(西洞院通/新花屋町通西南角)
料金:入場無料
火曜〜土曜:11:00-19:00/日・月・祝 休業

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