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北イタリア、エミリオ・ロマーニャ州にある小さな街、レッジョ・エミリア市の幼児教育は、世界最高水準とされている。4月23日〜7月31日、世界で注目されるその興味深い教育を紹介する展覧会「驚くべき学びの世界展」がワタリウム美術館で行なわれる。

第二次世界大戦直後の1945年、北イタリアの小さな街レッジョ・エミリアで農民と労働者が戦車や軍用トラックを売って「自分たちの学校」を作ったのがその起源。ここでは子どもたちの「驚き」を大切に記録し、育て、分析を続け、さまざまなプロジェクトを作りだしている。

現代美術を紹介するワタリウム美術館では、この教育プロジェクトのもつ素晴らしい創造性に注目し、そこに美術の未来の可能性を感じ、この教育を行なう団体レッジョ・チルドレンとの共同で、「学びの共同体」を提唱する佐藤学を監修に迎えてこの展覧会を行なうこととなった。

場所の持つ魂(アニマ)を発見する「場所との対話」、子どもたちのいろいろなモノへの探求の旅を促す「モノとの対話」、子どもたちが生み出すコトバの「キズナ」を探求する「書くことの魅力」、40年以上研究されてきた光についての魅力的で多彩なアプローチ「光線」など、既存の教育の方法とはまったく違う、自由で柔軟性に富んだ手法を紹介する。若手建築家平田晃久が手掛けた展示空間もお楽しみに。

■驚くべき学びの世界展
会期:2011年4月23日(土)〜7月31日(日)
時間:11:00〜19:00(水曜〜21:00、月曜休館・祝日開館)
会場:ワタリウム美術館 東京都渋谷区神宮前3-7-6 Tel 03-3402-3001
入場料:一般1,000円 学生800円(会期中何度でも入場できるパスポートチケット)

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