公園で見知らぬ母親と一触即発の口論に


▶▶この作品を最初から読む

子どもの小学校入学を機に、郊外の住宅地に引っ越してきた平川家。1児の母である里奈は、近くに住むママ友や町内会の人たちと良好な関係を築き、おだやかな生活を送っていました。

引っ越してきてから3ヶ月ほど経ったある日、公園で出会った見知らぬママとの口論をきっかけに、植木の破壊や落書きなど、「誰か」からの嫌がらせを受けるようになってしまいます。

彼女こそ犯人であると疑う里奈でしたが、事態は思わぬ方向へと転んでいって…?

立て続けに起こる、悪質すぎる嫌がらせの犯人は誰なのか。

閑静な住宅地でうずまく、ミニマルな人間関係の異質さが際立つサスペンスセミフィクションをお送りします。

※本記事はグラハム子著の書籍『この街の誰かに嫌われています』から一部抜粋・編集しました。

■口論

あの


ちょっとやりすぎじゃないですか?


あなた誰ですか?


口論に…


はぁ…?


はたから見たら虐待ですよ!


うちにはうちの教育方針が


とやかく言われる筋合いはない!


でもお子さんだって


嫌だよね?


ほら


ちゃんと理解してるんで


もういいって


公園から帰ることに


急にびっくりしたよ


怒らせたらヤバいって


またやっちゃった


前の家でもね…


今日公園でね


口論になっちゃった


マジでやめたほうがいいって


何されるかわかんないよ


謝ったほうがいいかな


…だよね


いってきまーす!


植木が倒れてるよ


ほら


著=グラハム子/『この街の誰かに嫌われています』