車いす姿で登場した今回の依頼者


【漫画を読む】今回の依頼者はなんと障害者…!?

子どものころから漫画が好きで、ユーモア溢れる漫画を描いている宮野シンイチ(@Chameleon_0219)さん。X(旧Twitter)にて公開された「夜逃げ屋日記」は、DV被害などに遭う依頼者を夜逃げさせた実話を基に描かれた人気漫画だ。今回は、X(旧Twitter)に投稿されている中から「夜逃げ屋日記」の36話を紹介するとともに、著者に今回の依頼者が障害者だと知ったときの気持ちについても伺った。

「夜逃げ屋日記」04


今回の依頼者は、足に障害を持つ松下ホノカさん(25歳)。母親が妊娠8カ月のころに赤ちゃんに障害があることがわかり、両親は産むか産まないかで相当な喧嘩をしたという。

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ホノカさんは12歳で完全に車いす生活になり、それと同時に父親が蒸発。けれど、20歳のとき母親が交通事故で他界してしまい、その4年後に父親が戻って来る。父親はホノカさんが心配だから戻って来たと言うが、実際は仕事をしないでホノカさんの障害年金や給料、母の遺産などを好き放題使ってしまう。

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警察に相談してもまともに取り合ってくれず、父親から離れることを決めたホノカさんは夜逃げを選択した。

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ホノカさんの力になってあげたい社長は、父親が家にいない日程を詳しく聞く。すると、ホノカさんは年金支給日には朝早くからコンビニのATMでお金を下ろして、一日中外で飲み歩くことを話す。

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次の年金支給日は5日後。私たちが納めている税金を飲み代などで無駄に使われることに腹が立つ社長は、ある提案をするのであった。

現在も夜逃げ屋のスタッフとしての顔を持つ宮野シンイチさん。今回は、著者に依頼者が障害者の方だと知ったときの気持ちについて聞いた。

――今回の依頼者が障害者の方だと知ったとき、宮野さんの気持ちをお聞かせください。

当時自分が無知だったこともあるんですが、自宅で車椅子の方が1人で生活してるイメージがあまりなくて夜逃げして、「1人になって大丈夫なんだろうか?」と思いました。

今回勇気を出して夜逃げを決断した障害者のホノカさん。「夜逃げ屋日記」は第2巻が発売され、著者と夜逃げ屋の社長との対談(前編/後編)も実現している。興味のある人はぜひ読んでみて!

取材協力:宮野シンイチ(@Chameleon_0219)