各階の看護師に手を出すクズな男性医師も…「男性の結婚したい女性の職業」1位の看護師を狙って医療現場で起きる情事や事件とは

株式会社IBJが先月発表した婚活中の男女2402人を対象にした「看護師の婚活事情」によると、「男性の結婚したい女性の職業」では看護師が1位に輝いた。しかし男性からモテる仕事、ということはその分トラブルに巻き込まれやすいともいえる。医療関係者に寄り添った結婚相談所『医師のとも良縁』『ナースのとも良縁』の代表として、これまで医療業界の恋愛・結婚に精通している柳川圭子さんに医療現場の恋愛事情について聞いた。

各階の看護師に手を出すクズ男性医師

2月14日はバレンタインデー。日本では最も恋心が色めき出す1日ではあるが、「しばらく恋愛はこりごり」という人も少なくない。 “白衣の天使”と形容される看護師にも、そう考える人は少なくないという。

医師と看護師は、ただならぬ関係になりやすいらしく、「大きい病院では階によって所属する診療科が異なるため、フロアが違うと看護師同士の交流はそこまで活発ではないです。それをいいことに各階それぞれの看護師と関係を持った男性医師もいます」など、柳川さんはさまざまなエピソードを見聞きしたという。

また、筆者も様々なエピソードを聞いたことがあり、共感する部分は多い。例えば、結婚式場も日取りもすべて決めている男性医師と看護師のカップルがいたものの、他の女性を妊娠させてしまったことが後々発覚。ただ、結婚式には病院の教授が出席することが決まっており、教授のスケジュールを変更することは難しく、結局は妊娠した女性のほうと結婚することになり、式もその2人で挙げることになったというのだ。

写真はイメージです

他にも、医師と看護師だけではなく、その組み合わせはさまざまなことが医療現場における恋愛事情の特殊さなのかもしれない。同じ病院の女性医師と結婚していた男性医師は、研修医と不倫関係にあったという。

研修医は男性医師からふだん『妻はひどいやつなんだよ~』と散々聞かされていたが、この研修医が仕事で上手くいかないときに不倫相手の妻である女性医師から慰めてもらったことがあるらしい。男性医師の話とは違ってとても親切にしてくれる女性医師に対して罪悪感を覚えて泣いてしまう研修医もいたというケースなどがそれにあたる。

再婚を期待して不倫する人も

異性関係に問題のない医師の方が多いのは当然ではあるが、職場の同僚に手を出してトラブルを引き起こす医師も一定数いる。一般企業よりも、医療現場では男女のトラブルが起きやすい側面はありそうだ。もとより看護師が男性医師に惹かれる理由について柳川さんはこう答える。

「給料が高いことも大きいかもしれません。医師は看護師の倍以上の給料をもらっていますが、これだけ自分と収入差のある人と近くで働く機会は一般企業ではあまりないです。『この人と結婚すれば生活レベルがグッと上がる』ということが確信できる異性が近くにいれば、惹かれてしまう方もいますよね。『絶対医師と結婚する!』と強い意志を持っている人の中には、医師が離婚することを信じて不倫をしてしまう人もいるかもしれません」

他にも「やはり、ともに『患者さんの命を救う』という目的を持って仕事をしており、仲間意識が芽生えやすく、それを恋愛感情と間違って認識して関係に発展することも珍しくありません」と続けた。

性欲は仕方のないもの

このように医師の給料が高いことが要因としてよく言われる話ではあるが、看護師という仕事の特性も大きく影していると説明する。

「看護師は日常的に患者さんに寄り添う仕事をしており、他人の生理現象に触れる機会は日常茶飯事。性欲も一種の生理現象であり、男性の性欲に対しても『仕方のないもの』と考えてしまうことも影しているのかもしれません」

当然、全員が全員そういう人ではない。とはいえ、身体について勉強している看護師だからこそ、性欲についてはある意味寛容なところも影している可能性はありそうだ。

相手の仕事を特に気にする

柳川さんが手がけた『ナースが婚活婚活迷子のナースたちが次々と成婚するナース専門結婚相談所の物語』(主婦の友社)が原作のドラマ『ナースが婚活』(テレビ東京系、木曜深夜24時30分~)では婚活に悪戦苦闘する看護師たちの奮闘が描かれている。実際、看護師が婚活・恋活で苦労しやすい要因は何なのか。柳川さんは「やはり医師が近くで働いていることがとても関係します」と回答。

「先述した通り、高給ということで医師は看護師から尊敬されている部分もありますが、それ以上に『人の命を救う』ということに日々取り組んでいることが大きい。看護師自身もそのことに誇りを持っているため、どうしても男性がどのような仕事をしているのかはこだわりやすい。

例えば、『やりがいを持って取り組んでいるのか』という熱意を気にします。また、基本的には社会貢献の仕事ですので、男性がしている『その仕事は誰の生活を豊かにするのか』ということにも引っかかってしまいがち。仕事に熱意がない、あるいは、営利主義と感じたりすると価値観が違うと判断し、恋愛対象から外しがちです」

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そして、「公務員の方などは社会貢献意識が高いので、そういう人を紹介すると上手くいくことが多い印象です」とも付け加える。自分自身がプライドを持って仕事に取り組んでいるからこそ、そのことが“選り好み”につながってしまうのかもしれない。

すぐに成婚できる人の特徴

最後に結婚相談所の代表を務める柳川さんに、婚活で上手くいく人の特徴を聞くと、「決断力、行動力がある人です」とキッパリ。

「私の相談所では最初にカウンセリングを設けているのですが、その後に入会する際には独身証明書をはじめとしたいろいろな書類を提出してもらい、プロフィールなどを作成します。そういった書類をすぐに提出する人は、入会後にすぐに成婚しやすい。裏を返せば、カウンセリング後に『入会して大丈夫かな?』と不安になって決断できず、悩んだ末に入会する人は成婚までかなり時間がかかります。

ただ、様々な経験がある方でも、反対に恋愛経験がない方でも、結婚相談所でしっかり活動をいただければ、多くの方が幸せをつかんで成婚退会をされていきます。最後の砦と敬遠せずに気軽にカウンセリングにいらしていただきたいですね」

さらには「またアドバイザーの意見を素直に聞き入れ、アドバイザーを信じて二人三脚で進める人も上手くいきます」と語った。

医療業界は閉鎖的なので、そのことが原因でさまざまな恋愛模様が繰り広げられているようだ。ただ、他の業界にはまたその業界で特有の恋愛模様があるのかもしれない。

取材・文/望月悠木