東京・目黒の名店の姉妹店がエースホテル京都にNEW OPEN!レストラン〈Kōsa〉|中村 葵

写真拡大 (全13枚)

京都在住のハナコラボ パートナーが、現地に住んでいるからこそわかる、いま行くべき注目スポットを紹介。今回は、フリーランスPRの中村 葵さんが、京都の今行くべきアート&ライフスタイルの最新アドレスをお届けします。

〈エースホテル京都〉に新しいレストランがオープンするというニュースに、京都中で1番喜んだのは、間違いなく私です。という、謎の自負を持ち、今回はこちらのお店をご紹介します!

というのも、2023年8月1日(火)、ホテル内3つ目となるメインダイニング〈Kōsa(コウサ)〉がオープンしたのですが、こちらのダイニング、パートナーシェフとして東京・目黒のレストラン〈Locale(ロカール)〉ケイティ・コールが参画

私の(勝手に)東京ベストレストランナンバー1は、そう、〈Locale〉です。愛してやまない〈Locale〉のエッセンスが加わったメニューを、京都で食べられる日が来るなんて!同じく店を愛する東京の親友に、すぐLINEを送ったのでした。

(function (cs) {/* Publisher options */var options = { clickUrl: "%%CLICK_URL_UNESC%%", gdpr: "${GDPR}", gdpr_consent: "${GDPR_CONSENT_898}", coppa: "%%TFCD%%",};/* DO NOT TOUCH ANYTHING BELOW */cs.parentNode.insertBefore(Object.assign(document.createElement("script"), { type: "application/javascript", async: 1, src: "https://tagservice.maximus.mobkoi.com/boot/b98dab67-2ba5-4c84-9895-fa151462397e/?po=" + encodeURIComponent(JSON.stringify(options)) + "&cb=" + Math.random() + "&st=" + Date.now()}), cs); })(document.currentScript);

メインダイニング〈Kōsa〉

このレストランが大好きな1番の理由は、空気感。大好きな西海岸の風が吹いている。まるで日本にいることを忘れる。こんな空気感を出す店は、関西には決してない。

〈Locale〉は、東京へ行く度に欠かさず、飽きずに通う店。東京滞在の日程が決まればまず、ホテルより先、何よりも1番に、予約のメールを入れるのがお決まり。ただ何故か大体の場合においてタイミングが合わず、定休日や臨時休業。今月も予定していた東京滞在の日程が、長期休業と被るという。そんなこんなで、しばらく行けていなかったということもあり、滞在の日程を変更しようかと半ば本気で考えていた矢先でした。今回の休業は、東京から京都のお店のオープンに向けて来京されていたからだったのですね!うれしい、このレストランの企画をされた方に大感謝。ありがとう。

名前は、「コウサ」。〈Locale〉の姉妹店として、東と西が交差する、人と人が交差するという“交差”が名前の由来になっているそう。かわいい。

グラフィックもかわいい。通常8品のコースで8,500円というプライス!ワインペアリングを追加しても+4,000円とのことで、気軽にコースを楽しめそう(写真のメニューでは9品ですが、通常は8品とのこと)。九条ネギのフォカッチャ。2人分。

〈Locale〉、そしてこちらの〈Kōsa〉。どちらも「ファーム・トゥ・テーブル」の理念で、提供される食材は、国内の農家や産地から直接買い付けられたもの。

〈Locale〉のシグニチャーであるこちらの1皿も京都仕様に。ふわっふあのフォカッチャ。しば漬けソースと合わせてぺろっと1人だけ、1皿目の時点で完食してしまい、残しておけばよかったと後々後悔。

〈Locale〉のシグニチャーである、しば漬けのヨーグルトソースの上に、アボカド・レンズ豆・パクチーが盛り付けられた1皿も、もちろん〈Kōsa〉にメニューイン!泣けます。京都での提供ということで、アレンジが加えられており、アボカドではなくきゅうり味噌、しば漬けは〈村上重本店〉さんのものに。

今回のメニューで、感動したのがこちらの1皿。同じテーブルにいた6名が満場一致でこの日のベストディッシュでした。夏トマトとバジルと梅干しペースト、ピーマン、山葵胡麻という、夏食材なので、今もメニューにあるのかな。これはもう1回食べたい。決して実験的過ぎず、奇を衒(てら)い過ぎていない。のに、京都でこれは新しいと思わせられるお皿ばかり。

他のメニューも野菜を中心にした、“ちょうどいい”メニュー構成に。「ダイソン」というあだ名で呼ばれている私も(吸引力を落とさずに食べ続けるから)小鳥くらい胃袋が小さく、いつも最後まで食べ切ることのできない人にも、ちょうどいいコースでした(いつもはほとんど料理を残す彼女が、今回はきれいに完食)。ヴィーガンメニューにも対応可とのこと。そして、〈Locale〉よりアラカルトメニューも充実!

私はですね、これ、京都あるあるだと思っているのですが、東京のお店や地方の人気店が(飲食店に限らず、ね)京都に初上陸する際、何故か“THE 京都”仕様にローカライズされすぎてしまう。空気感そのままに京都にオープンして欲しいのに、突然お店は町家に、メニューも京都の食材ばかり(抹茶や京野菜、伝統工芸とのコラボレーションとか)。もちろん、それらは京都らしさをMIXした新しいブランドの魅せ方としてとても楽しいし、観光客目線だとそういうお店にするのがベストだろうし、せっかく京都にオープンするのだから、京都らしくしたい気持ちもよくわかる。

だけれど、京都に住んでいる我々(と、大きなことを言いながら、すみません、わたくし、滋賀県民ですが)が求めていたのは、こういうお店!

もちろん食材に湯葉など京都らしい食材も使用されていたのですが、この湯葉が使用された1皿は、ちょっと感動ものでした。湯葉じゃないんですよ、湯葉なのですが。食レポの語彙力が全く足りていませんが、湯葉自身、こんな風にアレンジしてもらえたことを誇りに思っているはず(湯葉にとって、新しい自分の発見)。

推し、シェフ ケイティ・コール氏。そりゃこんなハッピーバイブスの彼女が作るんだから、店も料理もいいバイブスになるのだろうよ。オープンしたてのお店に訪れたので、ここから店が育っていくのだろうなあと、元飲食業界の私、人の店で勝手にエモい気持ちが高まり、思わず写真に納める。〈Kōsa〉がオープンしたのは、最近京都の話題をかっさらっていたポップアップレストラン〈Noma Kyoto(ノーマ 京都)〉が開催されていた場所と同じ。

外に食事へ行く行為って、そこに何かしら(大なり小なり)理由がある。デートやら、誕生日やら、お祝いやら。飲食店においてまず、“おいしい”ということは基本要素にあるとして(もはや、おいしいかおいしくないかが問題なのではなく)、家でもとることができる食事を、わざわざ外に食べに行くということ、その行為自体がエンターテイメントで、全身で楽しめるか(楽しませられるか。楽しませるということを、故意的にしていない場合も含めて)ということが、飲食において大切なことだと、元飲食業界に身を置いていた私は、持論を展開しています。

ここはまさに、そんな店。ホテルダイニングで席数は90席と広めなので、きっと急な予約も取りやすい(はず)。京都住みの人たちとのごはん会にも他の店と違う新鮮なエッセンスを感じられるだろうし、観光で来た人たちにも、海外のゲストにも喜ばれるだろうし、子どもともきっと楽しめる。カウンターもあるので、ホテル内ダイニングとして、サクッと食事を済ます1人旅、もできそう。どんな理由でも受け止めてもらえそうな、懐あたたかい〈Kōsa〉。

そんな〈Kōsa〉、京都の推しレストランとして、勝手に推し続けたいと思います。もちろん、ロカール愛も変わりません。

Kōsa 京都

住所:京都府京都市中京区車屋町245-2 エースホテル京都 3FTEL:075-229-9005営業時間:18:00〜22:00定休日:水休(10月以降は公式サイトをご確認ください)席数:90席

中村 葵 ハナコラボ パートナー

滋賀県生まれ、京都府在住。アートやライフスタイル、ラグジュアリーをメインに、フリーランスのPRとして活躍する。Instagram:(@aoi_nakamura)