泊まってよかったとしっとり思う。【OMO5京都祇園 by 星野リゾート】祇園に暮らすように過ごす旅
京都の祇園であれもこれもやってみたい。そんな人におすすめが、八坂神社の目の前にある街ナカホテル【OMO5京都祇園(おも)by 星野リゾート】。人の少ない早朝の祇園や八坂神社のガイドツアーに参加したり、美味しいお店を教わったり、部屋で京料理を楽しめるディナーや焼き立てパンの朝食も!“祇園ぐらし”を満喫できるホテルです。
暮らすように過ごす祇園の旅
身近に感じるお寺や神社、季節ごとのお祭りに、老舗のお菓子や料理など、独自の歴史と文化が息づく京都。「今日は祇園ぐらし」をテーマにするOMO5京都祇園は、そんな京都に触れられるホテルです。
▲のれんが揺れる玄関先
ホテルがあるのは祇園四条駅から徒歩5分ほど。八坂神社の石段がすぐ目の前に見える、祇園満喫のベストロケーションです
▲OMOブランドのホテルにある数字は、サービスの幅を表します
星野リゾートの街ナカホテルブランド「OMO(おも)」。ホテル名にある数字は、サービスや料金などの幅を表していて、楽しみ方や予算の目安になります。全ての施設に共通するのはトラベラーズラウンジの「OMOベース」。この表を覚えておけば、ホテル選びに役立ちますよ。
▲観光スポットが描かれたエントランス
玄関を入ると、京町屋が連なる路地裏に入ったような細長い通路。奥にフロントやラウンジがあります。
▲お寺の門前町をモチーフにしたフリースペースの「OMOベース」
「OMOベース」は街の情報発信基地。ホテルのスタッフがおすすめスポットを記した「ご近所マップ」があって、周辺の飲食店や和菓子屋さん、お土産物店などを探せます。
▲祇園の花街を彩る品物や飾りつけ
OMOベースには、舞妓さんが髪につける花かんざしをはじめ、祇園の歳時記にまつわるアイテムを展示。季節ごとに変わる品もあるので、訪ねるたびに京都の四季や催し物に触れられます。
▲ルームウエアのレンタルは1着¥200。OMOでは珍しいパジャマタイプも用意します
▲各部屋に用意される“おじゃみ座布団”
OMOブランドのホテルの部屋に用意してあるおじゃみ座布団は、正座しても疲れず、クッションとしても使えます。施設ごとにカラーが異なっていて、OMO5京都祇園では舞妓さんや祇園祭の山鉾(山車のこと)などが描かれます。
▲最大6名まで滞在可能な「茶の間トリプル キッチン付」。長期滞在に便利なキッチン付き客室は24部屋用意します <画像提供:OMO5京都祇園>
客室は7タイプ36部屋で、すべての客室の水まわりが独立式。客室には食器や包丁、まな板が用意され、キッチン付きの客室にはIHや鍋も備え、食材を持参して暮らすように滞在することもできます。“京都人”になったつもりで、数日過ごしてみませんか。
京都を満喫「祇園うるわし朝まいり」
OMOブランドのホテルといえば、「ご近所ガイド OMOレンジャー」が案内する「Go-KINJO(ご近所)」ツアーこそ注目です。OMO5京都祇園では無料で参加できる「祇園うるわし朝まいり」を毎日開催。6時30分に集合して、人の少ない早朝の祇園を散策します。あなたの知らない京都の街に出会うことができますよ。
▲「祇園うるわし朝まいり」はご近所マップの前に集合
「祇園うるわし朝まいり」は、満員になることが多い人気のツアー。ホテルを予約したらこちらも忘れずに予約しておきましょう。当日空きがある場合は、出発前までの受付が可能です。
▲祇園ならここ!「花見小路通」を朝さんぽ
いつもは観光客でごった返す「花見小路通」も、早朝は人もまばら。OMOレンジャーの説明を聞きながらの散策で、京都のプチ知識も広がります。
全国から女性やカップルが押し寄せる大人気スポット「安井金比羅宮」。ふだんは行列必至の「縁切り縁結び碑」も、早朝なら誰もいません。
▲縁切り神社として有名な「安井金比羅宮」。碑の穴をくぐって悪縁を切り、良縁を結びます
人との関係以外にも、お酒を飲みすぎる方は酒の欲を切ったり、食べすぎで悩む人は食欲を切ることもできるそう。ここではOMOレンジャーが正しいお詣りの方法を教えてくれました。
▲坂本龍馬と中岡慎太郎のお墓がある京都霊山護國神社へと続く維新の道。早朝の澄んだ空に、八坂の塔と京都タワーが並んで見えました
豊臣秀吉の妻ねねが亡き夫の冥福を祈るため、終生暮らした圓徳院から高台寺に毎日通ったことから「ねねの道」と呼ばれ、深い夫婦愛を感じられる通りです。
▲ねねの道
桜や紅葉の季節はたいへん美しく、周辺には二年坂や清水寺など、観光スポットが集まります。
▲「東山路傍の触れ仏」は、月真院の門前にいる布袋様。頭やお腹に触ってご利益チャージ!
▲「祇園うるわし朝まいり」の最後に訪ねるのは八坂神社。人気の神社も早朝は人影少なく、ゆったりと参拝できました
▲OMOレンジャーのおすすめは、願いが叶う「御千度詣」
「御千度詣」とは、本来は千回参拝することですが、本殿を3周して、正面と裏手で拝礼を繰り返すと、千回のお詣りと同じご利益があるとされ、祇園祭の初日や、舞妓さんと芸妓さんが全員でお詣りする時などの参拝方法です。ツアーでは“チームOMO”として参加者全員で御千度詣を体験できます。
▲本殿裏の拝礼所には本坪鈴がない代わりに、木箱に手をかざして電子音で鈴の音を流します
▲ホテルに戻ると「御香煎(おこうせん)」がふるまわれます
1685年創業の老舗「原了郭」が考案した「御香煎」は、京都ではお参り後に喉をうるおしたと言われる飲み物で、数種類の漢方を煎って味付けした粉末です。5種類の味から1つを選び、香りや香ばしい風味で、朝の散歩を締めくくります。
老舗の和菓子でお茶会を満喫
老舗の和菓子店が多い京都。「祇園てくてく茶会」は、OMOレンジャーにおすすめのお店を教えてもらい、和菓子を購入(実費)。ホテルに戻ってお抹茶道具(無料)を借りて、部屋でお茶会を楽しむサービスです。
▲「OMOベース」では15時から18時まで「祇園てくてく茶会」を実施しています
▲「祇園てくてく茶会」では石臼で茶葉を挽く貴重な体験も
石臼を一周挽いても少ししか粉にならず、抹茶作りの大変さを実感。「お抹茶道具セット」を借りて、部屋で出来立ての抹茶を点て、和菓子と共にいただきます。
▲OMOレンジャーに教わった祇園の和菓子屋「鍵善良房」の上生菓子とともに、挽き立ての抹茶をいただきました
食事のことなら「祇園おせわがかり」
ちょっとハードルが高い祇園での食事では、頼りになるのがOMOレンジャーの「祇園おせわがかり」。予算や希望を伝えると、お店を選んでもらえます。さらに3日前までに予約をすれば、仕出し弁当(有料)の手配もお願いできるので、本格的な京都の味を客室で楽しめます。
▲夕食で迷ったときは「祇園おせわがかり」に聞いてみよう <画像提供:OMO5京都祇園>
今回はご近所の伝統の味を客室で堪能できる「京都まんぷくプラン〜若鶏の水炊き鍋〜」を頼みました(時期によって内容が変わります)。明治29年創業の京料理店「鳥久(とりひさ)」の人気メニュー「若鶏の水炊き」セットが、客室に18時ごろ届きます。名古屋コーチンを煮込んだコクのあるスープや柔らかいお肉、野菜や調味料などがすべてそろい、あとは鍋で煮るだけ。名店の味を楽しめます。
▲「京都まんぷくプラン〜若鶏の水炊き鍋〜」のプリプリに柔らかい名古屋コーチン
セットには雑炊用のご飯や玉子も付いています。コクのある鶏の出汁を存分に味わい、お腹いっぱいになりました。
▲旨味がたっぷり詰まったスープで〆の雑炊を作ります
朝食のおすすめは「おへやベーカリーセット」。就寝前にタイマーで焼きあがり時間を設定すると、翌朝はパンの匂いで目が覚めます。パンにつける6種類のコンディメントやドリップ珈琲もついていて、美味しいパンを様々な味で楽しめます。素泊まりプランの方でも、宿泊当日に有料で追加が可能です(数に限りがあります)。
▲朝食はホームベーカリーでパンを焼く「おへやベーカリーセット」。何度でも食べたくなる美味しさです <画像提供:OMO5京都祇園>
星野リゾートの街ナカホテルOMOは“祇園ぐらし”が体験できる【OMO5京都祇園】をはじめ、京都の歴史とディープな街が面白い【OMO5京都三条】や、1200年の歴史を誇る東寺を満喫する【OMO3京都東寺】と、京都に3軒あります。ぜひ3連泊して京都の面白さをたっぷり味わってみてくださいね。<text&photo:湯川カオル子 予約・問:OMO5京都祇園 by 星野リゾート https://www.hoshinoresorts.com/resortsandhotels/omobeb/omo/5kyotogion.html>