グルメやヨガで疲れを癒す!群馬・四万温泉で「ヘルスツーリズム」を体験。
群馬県はぐんまブランド推進、観光魅力創出を目的に「健康志向旅行商品造成」の企画開発をし、ニューノーマル時代の新しい旅のスタイルを提供。群馬県ならではの「健康志向旅スタイル」として、上州地鶏 と、自然湧出量日本一を誇る群馬の温泉で心身リフレッシュ効果が期待できるアクティビティを組み合わせた健康志向旅行プランのモニターツアーが行われました。ツアーの様子をレポートします。
群馬の人気イタリアンレストランで上州地鶏の魅力と料理を食べ比べ!
活動量計のスマートウォッチ。唾液アミラーゼ測定専用チップ。唾液アミラーゼ測定器。
『温泉×上州地鶏×アクティビティ健康志向旅行企画』に参加。温泉や上州鶏、アクティビティがどのような健康効果をもたらすのか、群馬大学村上臨床検査学研研究室に検証してもらいます。よく「温泉でリラックスする」といいますが、実際どのくらいリラックスできているのか測ったことはないでとっても楽しみ。
高崎駅から移動して、高崎の上州地鶏認定店〈ラウライタリコ〉 に到着。上州地鶏の魅力についてブリーフィングが行われ、活動量計のスマートウォッチを装着。そしてお待ちかねの上州地鶏料理を味わいました。
上州地鶏とブラジル産の鶏肉の歯ごたえや味わいの違いを食べ比べ。
上州地鶏は、群馬畜産試験場が開発した「群馬オンリーワンの地鶏」です。飼料にもこだわり、手間ひまかけて丁寧に育てていることから、生産量が少なくてとても希少だそう。おいしいだけでなく、疲労感軽減効果がある“イミダゾールジペプチド”が多く含まれていることが研究の結果、判明しました。そんな疲労を癒す効果のあるお料理と、温泉やヨガを組み合わせたら、どんな結果が出るのでしょうか!?
上州地鶏と白レバーのクリームパスタ。
食後は「POMS」という気分状態を測定する心理テストを実施。7つの気分の度合いを数値化し、気分の変化を測ります。唾液アミラーゼの測定値が30KU/L 未満が「ストレスがない」、30 〜45KU/L が「ややストレスがある」、46〜 60KU/L が「ストレスがある」、61KU/L 以上 が「ストレスがかなりある」と判定されるそう。さっそく唾液アミラーゼモニターを用いた測定を行ったところ、私の数値は25KU/L。ちょっと緊張気味かなとは思ったのですが、かなりリラックス状態。もしかして、早くも地鶏料理に癒されているのかも?
温泉街で旅情感に浸りながら「薬膳スイーツ」を味わう。
更に移動して中之条町の四万温泉に到着。有名なアニメのモデルとなったといわれている群馬の老舗湯宿〈積善館〉を発見! 建物の前の赤い橋や、3階建ての木造の湯宿を見物。本日のお宿は別にあるため、宿泊はしませんが、湯けむりの上がる歴史ある湯宿は撮影スポットとしても素敵。
赤い橋は「慶雲橋(けいうんばし)」。右の建物が「前新(マエシン)」といい、浴場となっています。
下を流れるのは新湯川(あらゆがわ)。ちょうど紅葉の時期だったので紅葉の色がとても鮮やか。散策しているとちょっぴり肌寒くなり、暖かいお茶が恋しくなってきました。そろそろティータイムにしましょう。
伝統と新しさを融合させた薬膳カフェ〈薬膳や向新〉。
そんな歴史ある湯宿の手前にある〈薬膳や向新(むこうしん)〉は、薬膳をベースにしたお茶やお料理が楽しめる茶屋になっています。向新は昭和45(1970)年頃まで客室として使用され、のちに従業員の寮として使われていましたが、2020年11月に茶屋として新設されました。
木目を基調とした店内は、ナチュラルで心地よい。窓辺の席からは〈積善館〉へとかかる赤い橋や新湯川を眺められます。
ポットに入ったお茶は「小茴香紅茶 Warm(ウォーム)」600円。冷え性や身体の巡りをよくし、婦人系に効くそう。飲んでみると生姜のピリッとした刺激とベニフウキ紅茶の香りがして、お腹がポカポカ。温泉と合わせて楽しむと更に効果があるそうです。
ベニフウキ紅茶や生姜、ベニバナ、フェンネルが入った「小茴香紅茶 Warm(ウォーム)」。〈薬膳や向新〉の人気メニューを頂きます。「甘酒と豆乳とあたたかいお汁粉」600円。気、潤い、美肌によいナッツと甘酒、豆乳を使ったお汁粉には、真ん丸な白玉が!「薬膳プリン」350円。卵不使用なのにコクがあってなめらか。
薬膳茶は飲み歩き用にテイクアウトもできます。また、お土産用にも購入でき、自分に合ったお茶がほしい時はお店の人に相談するのがおすすめ。
四万の病を癒すと伝わる名湯〈鹿覗キセキノ湯つるや〉。
上信越高原国立公園の自然に包まれた静かな日向見地区にある〈鹿覗キセキノ湯つるや〉は、四万の病を癒すと伝わる名湯、四万温泉発祥の地。全室に源泉の湯を注いだ半露天風呂付きのお部屋と三つの温泉貸切風呂、そして趣向を凝らしたお料理が味わえるお宿です。
私がステイしたお部屋は「澄」のお部屋は、10畳と4.5畳の二間つづきとなっていて、和邸 山王院で最も広い中庭が付いています。小さな「にじり口」をくぐってウッドデッキへ。お茶とお菓子を運び、お茶室のような雰囲気を楽しみました。
お部屋に入るとお茶菓子とメッセージが添えられていました。夕飯のあとに温泉に行ったら、夜食がテーブルに置かれており、思わず感動。
石造りの露天風呂は温泉掛け流し。そよそよと吹く風や小鳥のさえずりなどをBGMにゆったりとお湯に浸かってリラックス。
敷地内にあるパワースポット「薬王寺」。薬王寺の宿坊として〈つるや〉の初代「鶴の坊」が誕生したそう。「薬王寺」に続く階段。つるやからは館内通路を通って行ける。さりげなく浮かべられた「花手水」。中之条町の花農家さんが丹精込めて育てたお花だそう。お守りも購入できる。館内でもお参りできる。
3つの無料貸し切り露天風呂で「絶景」と「温泉」を満喫!
〈鹿覗キセキノ湯つるや〉は、四万温泉の4つの源泉をブレンドした温泉が自慢です。1つ目の源泉は古くから「四万の病を治す」と伝わる四万温泉発祥の湯「御夢想の湯」。2つ目は当宿の自家源泉「鹿覗きの湯」。3つ目は奥四万ダムの近くから引く「湯の泉」。そして4つ目は麻耶姫伝説が残る麻耶の滝の麓から引く「山鳥の湯」です。
なんと宿の露天風呂は3つとも無料で貸し切りにできるんです!中でも一番人気の貸切露天風呂が「鹿覗きの湯」です。春は新緑、秋は紅葉、冬は雪見風呂など、四季折々で表情を変える絶景が楽しめます。
お湯の効能は身体の疲れを癒すとともに美肌効果が期待でき、昔から酸性が強い草津での湯治のあとに四万温泉に入るとお肌がしっとりスベスベになることから「草津の上がり湯」といわれているほどお湯が優しいのが特徴。 美肌の湯を贅沢に貸し切り。
露天風呂付き風呂「山女魚の湯」の露天風呂。露天風呂付き風呂「山女魚の湯」の内風呂。内風呂「岩魚の湯」。
温泉を楽しんだあと、唾液アミラーゼを測定すると、なんと値が3KU/Lに!?1ケタとは……何かの間違い!?と、思いましたが、この後の数値も2〜4KU/Lと低い数値を行ったり来たり。個人差はあると思いますが、おそらく参加者の中で一番リラックスしているみたいです(笑)。
一品一品丁寧に作り上げられた「つるや会席」に舌鼓。
お風呂の次は、お楽しみの夕ご飯。上州地鶏を始め、上州牛や群馬で獲れた食材を堪能できる「旬月会席」を頂きます。
上州地鶏土鍋石焼蒸し。野菜やキノコもたっぷり!上州地鶏土鍋石焼蒸し。ごまだれ、柚子胡椒、ポン酢で楽しめる。上州熟成肉に添えられているのは20時間塩漬けにした鮎を使った「鮎チョビソース」、「塩麹」、「バルサミコソース」。鰹出汁と聖水粥。馬鈴薯まんじゅう そばの実餡。手打ち蕎麦。まさか手打ち蕎麦が食べられるとは……感激。デザートは蕎麦クレープと塩アイス。
朝食は炊きたてのご飯にお味噌汁、味わい深いおかずの数々が付いた、「和食膳」が、お部屋でゆっくり愉しめます。旅館ならではの朝食は、熱々の湯豆腐や焼き鮭など、どれも朝に食べたいものばかりでついつい食べ過ぎてしまいました。
朝食後もお部屋の露天風呂を楽しんでからゆったりとチェックアウト。ステイ中はずーっと温泉三昧!名残惜しいですが、プライベートでもまた訪れたいと思うお宿でした。
〈鹿覗キセキノ湯つるや〉群馬県吾妻郡中之条町四万4372-10279-64-2927
温泉 × ゲストハウス〈スパゲストハウス ルルド〉でヨガ体験!
チェックアウト後は〈スパゲストハウス ルルド〉でヨガを体験。同館は、先ほど紹介した〈鹿覗キセキノ湯つるや〉の姉妹館で、ヨガだけでなく、温泉やサウナ、カヌーなどのアクティビティが楽しめます。
理学療法士、温泉利用指導者、ヨガインストラクター 中村尚人さんの指導のもと、本格的なヨガを体験。ヨガの呼吸法やポーズがどこに効いているかなどを丁寧に説明してもらえ、ヨガの奥深さも学べました。
〈スパゲストハウス ルルド〉のすぐそばに「ゆずりは飲泉所・杜の足湯」があった。四万の温泉は昔から「飲めば胃腸によく、入れば肌によい」と言われています。ヨガあとの温泉が身体に沁みわたる。
また、今回ツアー中にヨガは2回行われ、1回目に視察同行として山本⼀太群馬県知事も参加。スポーツ好きでとっても気さくな知事と一緒にヨガ体験を楽しみましました。
美しいブルーや神秘の緑に癒されるスポットを巡ろう。
ヨガ体験のあとは、移動中のバスの中から中之条町周辺の紅葉をながめながらドライブ気分を楽しみました。
爽やかな風に吹かれながら美しい四万ブルーを眺める。大自然の中でカヌーを楽しむのも素敵。
四万温泉の一番奥に位置する奥四万湖、四万温泉の入口に位置する四万湖は、四万川ダム・中之条ダムにより造られたダム湖です。光の加減や時間帯によって1日のうち何度も色が変化し、その美しいコバルトブルーは「四万ブルー」と呼ばれ、訪れる観光客が後を絶たないそう。
〈四万湖・奥四万湖〉群馬県吾妻郡中之条町四万中之条町観光協会(0279-75-8814) 四万温泉協会 (0279-64-2321)
お次は“神秘の緑”といわれる国天然記念物指定の〈チャツボミゴケ公園〉で遊歩道を散策。穴地獄では随所から酸性泉が湧出、強酸性の水を好むチャツボミゴケが群生し、日本最大級のコロニーが形成されています。
辺りに漂うマイナスイオンをたっぷり浴びてとても爽快!チャツボミゴケの緑は目にも心にもよい。日頃仕事で酷使しすぎている目もさぞかし癒されたことでしょう(笑)
〈チャツボミゴケ公園〉群馬県吾妻郡中之条町大字入山13-3 チャツボミゴケ公園・穴地獄0279-95-5111
40分ほど散策したところで、そろそろお腹が減ってきたので昼食の時間にします。先ほどヨガを行った〈スパゲストハウス ルルド〉1Fの<カフェ&ダイニング シマノネ>の「特製上州地鶏弁当」を公園の休憩所で味わいます。
蓋を開けると「上州地鶏のピカタ」や「揚げ鶏のねぎ塩ソース」、「卵焼き」など上州地鶏尽くし! 上州地鶏の弾力と旨みが活かされた料理はごはんがすすみます。たくさん動いたあとのごはんは格別。
最後の最後までリラックスしっぱなしのツアーでした。最後に唾液アミラーゼ測定するとなんと「24KU/L」。多分帰らなければいけないという気持ちがあり、数値に変化があったのかもしれませんが(?)、到着してお昼を食べた後と同じ数値でとっても低め。確かに満たされた気持ちでいっぱいになりました。群馬県では、今回のモニターツアーの内容を踏まえ、上州地鶏と温泉を堪能できるプランを造成し、楽天トラベル上で販売しています。また、今後は、ヨガなどのアクティビティも組み合わせたツアーも実施していく予定です。健康志向の人もそうでない人も、温泉やアクティビティーを通して「ヘルスツーリズム」を楽しみながらリフレッシュできます。休日は温泉王国群馬で、身も心も癒されてみては? 上州地鶏の特設サイト※提供メニューの内容は時期やプランによって異なります。