みなさん、こんにちは!ファイナンシャルプランナーの高山一恵です。今年の3月から一部の医療機関で健康保険証としてマイナンバーカードが利用できていましたが、今年の10月から本格的に利用できるようになります。そこで、今回は、マイナンバーカードを健康保険証として利用する仕組みやメリットなどについてお話します。

用途が広がるマイナンバーカード!

10月から健康保険証として本格的に利用可!広がるマイナンバーカードの活用法

マイナンバーカードを取得して、所定の設定とキャッシュレス決済を選び、買い物の支払いまたはチャージをすると、最大5,000円までマイナポイントが付与されることで注目されているマイナポイント。マイナポイントをきっかけにマイナンバーカードを作成したという人も少なくないのではないでしょうか。期間が延長になり、今年の12月末までに買い物やチャージをすると、ポイントを受け取れます。

また、マイナンバーカードを持っていると、住民票の写しや印鑑登録証明書などの書類が必要なときに、わざわざ役所の窓口に出向かなくても、住んでいる地域のコンビニにマルチコピー機があれば、コンビニで簡単に取得することができます。日中時間が取れない人にとってはとても便利なサービスといえますね。

そして、2021年10月からマイナンバーカードが健康保険証として利用できるようになり、ますます便利に!医療機関を受診するときや薬局で薬を処方してもらうときに従来の保険証と同様に使えます。

マイナンバーカードを健康保険証として利用するときには、顔認証付きカードリーダーを使い、カードに搭載されたICチップで顔写真データを読み取り、本人確認をする仕組みになっています。使い方も非常に簡単で、医療機関や薬局などの受付に備えてあるカードリーダーにかざすだけです。従来の保険証のように、受付の窓口で職員の方に預ける必要はありません。新型コロナ対策として、人との接触を減らすという効果もありそうですね。

マイナンバーカードが健康保険証として利用できる病院には、下記の「ステッカー」や「ポスター」が貼ってありますので、確認してくださいね。
参照:  https://www.mhlw.go.jp/stf/index_16743.html

マイナンバーカードを健康保険証として利用するメリットは?

マイナンバーカードを健康保険証として利用することのメリットは、色々あります。
例えば、健康保険証は、就職・結婚・転職・引っ越しなど、人生の節目の際に切り替えが必要になりますが、マイナンバーカードがあれば、新しい健康保険証の発行を待たずに、そのままマイナンバーカードを健康保険証として利用することができます。ただし、加入先の公的医療保険が変わったときには、加入している健康保険に届出をする必要があります。

また、マイナポータルで「いつ・どこの医療機関で・いくらの医療費がかかったか」など、自分の医療費の情報を閲覧・管理できるようになります。これにより、医療費控除の確定申告が今までよりも簡単にできるようになるようです。また、健診情報や自分が処方された薬剤情報を確認できるようになるので、健康管理にも役立ちます。

他にも、高額な医療費がかかった際に適用になる高額療養費制度の「限度額適用認定証」がなくても、限度額以上の一時的な支払いが不要になります。

マイナンバーカードを健康保険証として利用するための手順は?

では、マイナンバーカードを健康保険証として利用するためにはどうすれば良いのでしょうか?

そもそもマイナンバーカードを取得していることが大前提となりますので、取得していない人は取得しましょう。取得している人は、パソコン、もしくはスマホでマイナポータルにアクセスし、申し込みを行います。パソコンで入力する場合には、I Cカードリーダーも必要になります。

手順1:ブラウザで「マイナポータル」と検索。マイナポータルにアクセスする。

手順2:「健康保険証利用の申込」の「利用を申し込む」をクリック。

手順3:利用規約を確認して同意する。

手順4:マイナンバーカードを読み取る。その際、4桁の暗証番号を入力する(4桁の暗証番号とは、市区町村の窓口でマイナンバーカードを受け取った際に自分自身で設定した数字)。

上記の手順に沿って手続きを行えば、マイナンバーカードを健康保険証として利用できるようになります。

詳細な手順は、下記を参考にしてくださいね。 https://myna.go.jp/html/hokenshoriyou_top.html

ますます便利になるマイナンバーカードですが、それに伴い、マイナンバーカードを持ち歩く機会も増える可能性があり、紛失のリスクがでてきます。マイナンバーカードには、氏名、住所、生年月日などのプライバシーに関わる情報が記載されています。万が一、紛失してしまったという場合には、マイナンバーカード総合フリーダイヤル(0120-95-0178)に電話して、カードが悪用されないよう一時停止の手続きを行うようにしましょう。

■プロフィール

マネーの賢人 高山一惠

ファイナンシャル・プランナー(CFP)/(株)Money&You取締役。2005年に女性向けFPオフィス、株式会社エフピーウーマンを創業、10年間取締役を務め退任。その後、株式会社Money&Youの取締役へ就任。お金の総合相談サイト『FP Cafe』や女性向けマネーメディア「Mocha」を運営。全国で講演活動、多くのメディアで執筆活動、相談業務を行ない、女性の人生に不可欠なお金の知識を伝えている。明るく親しみやすい性格を活かした解説や講演には定評がある。著書は『はじめての資産運用』(宝島社)、『やってみたらこんなにおトク!税制優遇のおいしいいただき方』(きんざい)、『つみたてNISAでお金は勝手に増えていく!』(河出書房新社)、『パートナーに左右されない自分軸足マネープラン』(日本法令)など多数。株式会社Money&You:https://moneyandyou.jp/ FP Cafe:https://fpcafe.jp/ Mocha:https://fpcafe.jp/mocha   マネラジ。:https://fpcafe.jp/mocha/features/radio     Money&You TV:https://fpcafe.jp/mocha/features/mytv