堅実女子の皆さん、クラシックは好きですか?普段じっくり聴くことがない人も多いと思いますが、秋の夜長にクラシック音楽に触れてみるのもいいものです。とはいえビギナーにとってはなんとなく敷居が高く、「一体何を聴けばいいの?」「音楽の授業で習って以来だけど……」なんていう人も少なくないのではないでしょうか?

クラシック好きは同じ曲での指揮者や演奏家による解釈の違いを楽しんでいる

そこで今回ご紹介するのは島村楽器がによる、クラシック作曲家に関するアンケート。まずは回答者全員に「どのような点がクラシックの魅力だと思いますか?」と尋ねると、以下のような結果となりました。

「同じ曲でも指揮者・演奏家によって解釈が異なり、全然違う」といった魅力を含め、クラシックは奥が深いということでしょうか?

2つのグラフのうち、赤いほうがクラシックを愛するユーザーで、青がそれ以外。まずクラシックユーザーとそうではないユーザーで大きく認識が違うのは「同じ曲でも指揮者・演奏家によって解釈が異なり、全然違う」となりました。つまり同じバッハの曲でも1つではなく、指揮者と演奏家の組み合わせによってまったく別の作品が生み出されるのです。さらに「奥が深い」「人生を豊かにしてくれる」も大きな差がついています。逆にクラシック好き以外の人は「知的である」「高尚である」といった意見も目立ちましたが、当人たちはその点あまり自覚していないことも分かりました。またどちらの意見でも多かったのは「壮大である(スケールが大きい)」となっています。

クラシックに興味がなくても、たまに耳にするピアノの音色に心惹かれること、ありますよね。

ベートーヴェンが男女問わず愛される理由は、人間的な魅力にもあった

続いて同調査では男女別による「好きなクラシック作曲家ランキング」を集計。クラシック好き以外でも著名な作曲家は何人か思い浮かぶと思いますが、それらの名前は入っているのでしょうか?男女別に調査しており、結果はそれぞれ次の通りとなりました。

好きなクラシック作曲家ランキング(男性)

1位 ショパン……15.0%

2位 ベートーヴェン……14.4%

3位 バッハ……13.1%

4位 リスト……6.9%

5位 ドビュッシー……6.3%

好きなクラシック作曲家ランキング(女性)

1位 ショパン……18.1%

2位 ベートーヴェン……11.2%

3位 ドビュッシー……10.6%

4位 モーツァルト……7.4%

4位 ラフマニノフ……7.4%

男女ともに1位はショパンで2位はベートーヴェン。音楽の授業でもおなじみなのでほとんどの人が知っていると思いますが、中でもクラシック好きにとってこの2人は特別であることが分かりました。

しかし3位は男女で別の結果となっており、男性が「バッハ」で女性が「ドビュッシー」に。それぞれ支持した意見をみてみると、まずバッハは「好きなギタリストがバッハの影響を受けているから」「キャッチーである」「ポピュラー音楽の基礎だと思っている」といったもの。男性はバッハがポピュラー音楽とのつながりが深いことから、好きになった人が多いようです。一方でドビュッシーは、「綺麗な曲が多い」「和音の響きやメロディの美しさが好き」「情景描写が繊細で豊か」「絵画的なところがある」といった女性の意見が集まっているのが特徴的。とにかく曲の美しさがドビュッシーの特徴であることが分かります。

ちなみに男女問わず不動の人気を集めたショパンは、ドビュッシーと同じように「曲が綺麗」「曲が美しい」といった部分が大きく支持されているそう。一方2位のベートーヴェンは「人間的な魅力がある」「自由と博愛の精神を音楽に注ぎ込んだ」など、曲だけではなくベートーヴェンの人間的な魅力も評価されているようです。

こういった風に作曲家の魅力をそれぞれ説明してもらえると、クラシックに詳しくなくてもちょっと興味が湧いてきませんか?もしそんな人がいたら、ぜひ代表曲などを聴いてみてくださいね。

【調査概要】
調査主体:島村楽器株式会社
調査対象:島村楽器株式会社従業員(アルバイト含む)
     20代〜50代 440名(男性220名・女性 220名)
調査時期:2019年8月
調査手法:インターネット調査(島村楽器調べ)