鈴鹿山系の中央、入道ヶ岳の麓に鎮座する猿田彦大神の総本宮

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新しい年を迎えたら行っておきたい初詣。三重県には歴史あるスポットが各所にあるが、今回は特に人気の5つをピックアップ。どこも混雑は必至なので、無理のないスケジュールで訪れよう。

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■ <三重県伊勢市>伊勢神宮

ご利益:五穀豊穣・商売発展

正式名称は地名のつかない「神宮」で、2000年以上の歴史を持つ、日本の神社の中心である「伊勢神宮」。日本人の総氏神である天照大御神を祀る内宮(皇大神宮)と、産業の守り神である豊受大御神を祀る外宮(豊受大神宮)を中心に、125の宮社から成る。外宮の豊受大御神は、食物・穀物を司る神で、衣食住、ひろく産業の守護神としてあがめられている。江戸時代から伊勢神宮への参拝は、お伊勢参りと呼ばれ、日本全国の人から親しまれてきた。神宮参拝の順路は、多くの場合まず外宮から参拝し、その後に内宮を参拝するのが、古くからのならわしだ。

住所:三重県伊勢市宇治館町1(内宮) 伊勢市豊川町279(外宮)

■ <三重県鈴鹿市>椿大神社

ご利益:家内安全、商売繁盛、厄除け、良縁祈願、諸願成就など

鈴鹿山系の中央、入道ヶ岳のふもとに鎮座する猿田彦大神の総本宮「椿大神社」。紀元前3(垂仁天皇27)年に、「道別大神の社」として社殿を造営し、奉斎されたと伝えられる神社だ。神山・入道ヶ岳の「清めの御砂」を持って、地鎮祭・家屋敷の祓い清めを行う。猿田彦大神は「みちびきの神」として人々の平安と幸福を招いてくれる。社宝に、吉備真備の奉納と伝わる獅子頭があり、獅子舞発祥の社ともされる。

住所:三重県鈴鹿市山本町1871

■ <三重県桑名市>多度大社

ご利益:家内安全・商売繁盛・厄除・交通安全・合格祈願など

御神体山として崇められていた標高403mの多度山に、5世紀後半雄略天皇の御代に御社殿が造営されたと伝わる「多度神社」。伊勢の神宮の御祭神である天照大御神の第3皇子・天津彦根命を祀ることから、「北伊勢大神宮」とも称される。春には上げ馬神事、秋には流鏑馬祭り、神の使いである白馬が幸せを運ぶ「白馬伝説」など、馬と関わりが深いことでも知られる。新春福みくじ、延命甘酒授与など多彩な催しが行われる。

住所:三重県桑名市多度町多度1681

■ <三重県伊勢市>猿田彦神社

ご利益:方除・地鎮・交通安全・豊作など

[物事のはじめに善い方向へと導く“みちひらき”の神として「猿田彦神社」に祀られる猿田彦大神は、高千穂に瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)を御案内した後、本拠地である伊勢の五十鈴の川上に戻り、広く国土を開拓指導したとされる。神宮創建は、宇治土公宮司家の祖先で猿田彦大神の遠い子孫にあたる大田命が、五十鈴の川上の地を献上したことによる。

住所:三重県伊勢市宇治浦田2-1-10

■ <三重県伊勢市>二見興玉神社

ご利益:開運招福・家内安全・交通安全・縁結び

開運招福、家内安全、交通安全の守護神として、猿田彦大神を祭神として祀る「二見興玉神社」。正面に見える夫婦岩は、日の大神(太陽)と沖合に鎮む猿田彦命の霊石・興玉神石を遙拝する鳥居の役目をしている。古来より、伊勢神宮に参拝する前に二見浦でみそぎを行う「浜参宮」という慣わしがあり、いまでも神宮への参拝前に神社でおはらいをする人も多い。境内には猿田彦命の使いとされるカエルにちなんだ置き物やお守りが数多くある。また本殿では太鼓によるお祓いも(無料)。

住所:三重県伊勢市二見町江575(東海ウォーカー・東海ウォーカー編集部)