「麺処 若武者」の福島 鶏白湯をモチーフにしたラーメンケーキ(1080円)とおかもちケース(300円)

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現在、矢場公園(名古屋市中区)で開催されているラーメンイベント「ラーメン女子博 in 名古屋2017」。“女性のためのラーメンイベント”をテーマに、愛知県出身のラーメン大好き女子・森本聡子氏がプロデュースし、話題を呼んでいる。そんな「ラーメン女子博」に、趣味はカフェ巡りという“THE 女子”なライター・林が潜入してきた。なお、このイベントは2部制で開催。第1部は10月26日(木)から30日(月)まで、第2部は11月1日(水)から5日(日)まで行われる。

【写真を見る】イケメンな“イケ麺”がお出迎えしてくれる

会場に着くと、まず出迎えてくれるのが“IKE麺”と称されたイケメンたちだ。キラキラまぶしい笑顔でガイドマップを配布している。チケット売り場やオススメのラーメンなど優しく丁寧に教えてくれる様子に少しウットリしてしまった。到着早々、目的を見失いそうになったが正気を取り戻してチケット売り場へ。チケット売り場は、矢場公園の北東側に設置されている。ラーメンは全店共通で1杯900円。各店で追加料金を払えばトッピングもできるそう。チケット売り場では、ブレスケアやダイエット補助飲料(女性のみ)の試供品などがもらえるのもうれしい!

そして、「いざ、実食!」とはいえ迷う…。会場には、「ソラノイロ NAGOYA」「麺屋はなび」など名古屋でも人気の店や、イベントのために関東・東北から出店している店など計9の店が軒を連ねる。そんなラインナップから、なんとかラーメンを2杯厳選し、実食をしてみた!

1杯目に選んだのは「ソラノイロ NAGOYA」の「ソラの“ハロウィン”ベジソバ」だ。この店を選んだ理由は、ズバリ見た目。全体的に黄色の彩りで、オバケの顔が付いたスナックがのる様子がかわいかったことと、想像できない味に出合えそうだったからだ。同店の人気メニューのベジソバを、ハロウィーン仕様にしたもので、スープや具に秋の味覚が盛り込まれている。このラーメン最大の特徴はカボチャと豆乳を使ったスープ。見た目は濃厚な感じだが、クリーミーであっさりしたおいしいスープだった。具にはカボチャのコロッケに加え、ブロッコリー、エノキダケなどのキノコ類、サツマイモの素揚げなどがあり、どれもカボチャのスープによく合う。

続く2杯目に選んだのは、山形流中華そばの店「中華そば 雲ノ糸」の「煮干し中華」。選んだ理由は“イケ麺”に聞いた「煮干し醬油のラーメンを食べましたけど、おいしかったですよ」という言葉を信じたかったから…。煮干しのダシが効いた醤油スープで、平打ち麺なのが特徴。注文する時に、背脂の量をお好みで選ぶことができる。ガイドマップで紹介されていたコメントには、「“たっぷり”がオススメ」と書いてあったので、従って私も“たっぷり”を注文。結果としては大正解だった。煮干し醬油のスープに、背脂の旨味が溶け込んでより風味豊かな味わいに。さらに乾燥海苔をスープに浸すと風味をもう一段階変化できるのもよい。そして極め付けはチャーシューで、肉厚で食べ応えがあり、“肉好き”な私も大満足だ。

会場には髪留めゴム・ティッシュが用意された女性専用席があったり、フォトスポットがあったりとほかにも紹介したい部分もたくさん。訪れる人はさまざまで、少人数で訪れてラーメンを心ゆくまで堪能する人もいれば、大人数でいろいろなラーメンをシェアして楽しむ人たちも見られた。女性向けラーメンイベントとはいえ、男性も十分楽しめそうだ。

「ラーメン女子博 in 名古屋2017」の取材を終えて、矢場公園から出ようとする瞬間、どうしても見過ごすことのできない“オカシなラーメン”を見つけた。

■ 見つけたのは“ラ―メンのようなケーキ”

私が見つけた“オカシなラーメン”とは、人気スイーツ専門店「スイーツパラダイス」のケーキショップで販売する「ラーメンケーキ」だ。売り場のスタッフに聞いたところ、販売しているケーキは会場で味わえるラーメンそっくりに作られているという。「ラーメンケーキ」は1個1080円。別途300円で“おかもち型”のケースが付く。私だけが“おいしい思い”をするのは気が引けたので、スタッフへの手みやげとして1つ買っていくことにした。

なお、第1部では「麺屋はなび」の元祖台湾まぜそば、「麺処 若武者」の福島鶏白湯、「麺場 新-ARATA-」の海老味噌タンメンの3種のラーメンケーキを販売。そのなかから、色どりのキレイな「麺処 若武者」のケーキをチョイスした。

■ オフィスで「ラーメンケーキ」を実食レポート!

オフィスに戻ってケーキを披露したところ、みんなの反応は予想外に大きかった。「インスタ映えしますね♪」「クオリティが高い!」などさまざまな意見が飛び交った。早速この「ラーメンケーキ」を、スタッフの河合・河野の女子コンビに実食してもらうことに。

ケーキの実食と聞いて「うれしい!」「おいしそう♪」と喜ぶ2人だったが、いざ「ラーメンケーキ」を目の前にする2人の表情が少し曇る。「えーっと、どこをどうやって食べればいいんですか?」と聞く河合。その言葉は致し方のないことだった。だって彼女の目の前にあるのは、いままで彼女が食べたケーキとは一線を画す“ラーメンのようなケーキ”なのだから…。

好きなように食べていいことを伝え、早速実食してもらうことに。ファーストバイトをした河野は「ん?アレ!?ん!?」と戸惑う言葉にもならない反応。それも致し方のないことだった。それは、おいしくないというマイナス的な反応ではない。なにしろ彼女の目の前にあるのは“ラーメンのようなケーキ”なのだから…。

視覚が味覚に追いついてかない様子がうかがえた。「メンマがクッキーです」「チャーシューはクレープ生地ですね」「ネギはチョコです…多分」と少しずつ味が判明できたが、総括して分かったのは、甘すぎず、さっぱりめのおいしいケーキだったということ。

また、この「ラーメンケーキ」は、何がどの部分なのか、探りながら、さまざまなフレーバーを味わいながら解きほどいでいくのが魅力だ。会場で「ラーメンケーキ」を楽しんでみるのもいいが、話題作りに家族へのプレゼントや、差し入れにオススメできそう。

全国から集結する多種多様のラーメンがあり、“オカシなラーメン”にも出合える「ラーメン女子博 in 名古屋2017」。ぜひ、自分好みのラーメンを探しに出かけてみよう。【東海ウォーカー/林真由】