私、清葉アキ子は現在43歳、絶賛婚活中。見た目はキレイなお姉さん系、都内出身、四年制大学を卒業後、編集兼ライターの仕事をしています。38歳から始めた婚活で体験したこと、わかってきたことを堅実女子の皆さんにお伝えできればと思い、ここで紹介します。婚活は、まさしくサバイバルなのです……。

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 元彼と結婚するケースは十人十色

最近、38歳の後輩女子がめでたく結婚した。出会いから13年を経て“ようやく”、といった感じだ。プライベートでもよく会う後輩で、彼との出会いからプロポーズまでのことはだいたい彼女から聞いて知っている。このカップル、その13年の間に、何度となく付き合ったり別れたり……を繰り返していた。毎度、別れる原因となることは同じ。彼が幼馴染みの女友だちと仲よすぎること。彼女のヤキモチが過ぎる場合もあるし、彼が女友だちを彼女よりも優先してしまったり、彼が女友だちの言うことに惑わされて彼女を責めたりしたこともあった。

女友だちのほうは、自分の大事な男友だち(なのか、もしかしたら恋愛感情がある片思いの彼なのか、分からないけれど)を彼女に取られたくないのか、彼に思わせぶりなラインなりメールなりを送っていて、彼の携帯電話やスマートフォンを覗き見た後輩女子は、悲しみ、怒り、別れる……という流れがお決まりのパターン。「もう二度と連絡とらない!今度こそ本当に終わり!!」と泣きながら言うが、毎度、数か月から1年くらいすると、何事もなかったように戻っている。これもお決まり。

10年目、何度目かの別れていた期間に、突然彼からプロポーズの電話が来て、彼女はそのプロポーズに即答。すぐさま両親に挨拶して一緒に住み始めた。しかし、その半年後、いつものケンカで婚約解消。彼女が家を出て別居。「今回こそはもう絶対に戻らない!」と言った夜から1年経過したある日、またもや突然のプロポーズがあり、すぐ結婚した。

 元彼が男友だちになるケース、長い春のケース

別な私の友人で「元彼は自分を一番よく知ってくれている人だから、何でも話せるし、相談に乗ってもらったら的確にアドバイスしてくれる。ことに恋愛の悩みは男性の本音が知りたいし、女友だちよりも本音でぶっちゃけた話もできるし、気を遣わなくてすむじゃない!」という人がいる。彼女はそうこうしている間に、女友だちの数より元彼である男友だちのほうが多くなったという。元彼(ら)とは、食事や映画に行くし、ドライブも行く。夜中の部屋飲みにも行くし、場合によってはそのままどちらかの家に泊ることもある。 “友人だ”というが、結局、友だち以上恋人未満の存在で、ときどき恋人に昇格したり、友だちに降格したり……。ある日、元彼のひとりと10回目のよりを戻し、結婚を前提とした同棲をはじめ、1年もしないうちに入籍した。

15年来の友人で「彼氏はずっといない」と言っていた同じ年の女性ライターも、35歳にして突然結婚した。相手はと言えば、学生時代のバイト先で知り合った先輩だという。同じバイト先だったときは付き合っていなかったが、お互い数年働いて辞めたあと連絡を全く取ったことはなかったが、社会人になって偶然再会したという。それが、なんと、旅先のLAで! “これはもう運命!!”とお互いに思い、帰国後、すぐに付き合い始めたそう。でもそこから15年間、付き合ったり別れたり……を10回以上繰り返し、友だち以上恋人未満状態でいたが、彼女が35歳になった誕生日、3歳年上の彼が突然、プロポーズをし、3か月後には入籍をした。スピード婚なのか、長い春なのか……(笑)。

 恋愛相談で一番厄介なのは「付き合ったり別れたり」

私は自分自身が恋愛下手なのに、なぜか恋愛相談をされることがめちゃくちゃ多い。下は高校生、上は50代。男性も女性もだが、多くは女性。結婚経験もないが、夫婦の問題や嫁姑問題すら相談される。

基本的に情に厚い人間(自称)なので、相談されたら徹底的に答えてあげたいと思っているのだが、こういう“付き合ったり別れたり”のタイプは一番やっかいだ。

何時間も話を聞いて、「振られたけどまだ好きなら、一度冷却期間も受けてから、ダメ元で気持ちを伝えてけじめをつけよう」とか「ここは一回、謝って元に戻りったほうがいい!」、「もう二度と会わないほうがいい」と諭すが、数か月後に連絡を取ってみると、「あ、そんなことありましたね……もう、よりを戻してます!」とあっけらかんとして答えるのだ。

 “雨降って、地固まる”という言葉があるように、1〜2度、大きなケンカで冷却期間を置くというのはわかる。が、こういう人たちは、そういうのではない。なんだかんだ言って、相手との居心地の良さに甘え、寂しさをその相手で埋めているような気がしてしまう。

 よりを戻す人、戻さない人

そもそも、私は別れた彼とその後に会うことをしないと決めているし、基本的に連絡も取り合わない。だから、必然的によりを戻すこともない。

それは、大好きだった相手から別れを切り出されても、自分から別れを切り出しても、同じだ。でも、一度“別れたい”と言われた裏切りは“人間としてもう二度と信用できない”と思ってしまうし、いろいろ受け入れてきたがそれでも許せないことがあったほどの相手とは“彼としてはもちろん、人間としても付き合うことができない”と思ってしまう。“人としてはいいのだけど、彼としてはちょっと……”という人とは離れがたいという気持ちもあるけれど、それでも会うのは“メリット”を享受しようとしているのであり、友情でもないと思う。

本当に、元彼との友情は成り立つのか?

別れた彼とは二度と話をしたくない、友達づきあいも無理、という女性は意外と多い。

元彼との友情は打算?メリットあり?未来なし?〜その2〜に続きます。