東京五輪に向け、観光大国を目指す日本。日本政府観光局の発表によると、2016年の外国人観光客は約2400万人。うち訪日台湾人は416万人で、この数は中国(637万人)と韓国(509万人)に続いて多い数字です。

夏祭りに花火大会……台湾人女性は、日本の伝統行事が大好き!

台湾・香港人向けの訪日観光情報サイト「樂吃購(ラーチーゴー)!日本」を運営する「株式会社ジーリーメディアグループ」では、2回以上日本に訪れたことがある20〜30代の台湾人女性を対象に、WEB上で「訪日旅行に関する意識調査」を実施しています。同社にると、台湾人が日本旅行へのリピーターとなる割合は約8割といわれ、その数は他国と比べてもダントツの1位だそう。

同調査ではまず、「今年の夏に日本で体験してみたいこと」を台湾人女性に質問。その答えを訪日回数6回以上の“リピーター上級者”と、訪日回数2回から5回の“リピーター初心者”で分類しています。まずはリピーター初心者の日本で体験したい人気ランキングをみてみましょう。

訪日台湾人女性が今年の夏に日本で体験したいこと(リピーター初心者)

1位 夏祭りへ行く……68.3%

2位 花火大会へ行く……59.0%

3位 夏限定のグルメを食べる……58.0%

4位 季節の花をみにいく……49.1%

5位 遊園地にいく……48.2%

6位 夏のセールで買い物をする……45.8%

7位 銭湯・温泉に行く……17.7%

8位 ドライブをする……12.3%

9位 博物館に行く……12.1%

10位 サイクリングをする……11.3%

1位2位は「夏祭り」「花火大会」と、日本ならではの夏の風物詩が高い人気を誇っていることが分かります。また興味深いのは「季節の花をみにいく」が49.1%と人気なこと。日本の花といえばやはり春に咲く桜が有名ですが、夏の花もかなり注目されているようです。

夏祭りや花火といえば、日本人女性は「浴衣」!台湾人女性も着用するのでしょうか?

日本の銭湯・温泉とキャンプは、リピーター上級者がハマるレジャー

続いて、訪日回数6回以上のリピーター上級者による、日本で体験したいことの調査をランキング形式で紹介します。初心者のランキングと違いはあるのでしょうか?

訪日台湾人女性が今年の夏に日本で体験したいこと(リピーター上級者)

1位 銭湯・温泉に行く……67.5%

2位 夏のセールで買い物をする……62.0%

3位 夏祭りへ行く……55.5%

4位 花火大会へ行く……48.8%

5位 夏限定のグルメを食べる……45.8%

6位 キャンプをする……35.8%

7位 博物館に行く……18.2%

8位 ビアガーデンに行く……16.1%

9位 海水浴へ行く……13.3%

9位 スポーツの試合を観戦する……13.3%

リピーター初心者のランキングで高い人気だった「夏祭りへ行く」「花火大会へ行く」はこちらでも高い人気を維持していますが、それ以上に人気なのは「銭湯・温泉に行く」と「夏のセールで買い物をする」。特に「銭湯・温泉」は初心者だと7位(17.7%)なのに、いきなりトップです。ほか同じ傾向にあるのは35.8%の「キャンプをする」で、こちら初心者ではたったの1.7%。銭湯と温泉、キャンプは台湾人女性によって通好みの日本の楽しみ方なのでしょうか?

逆にリピーターになって大きく人気を落としたのは10.0%の「季節の花をみにいく」(初心者では49.1%)、6.4%の「遊園地に行く」(初心者では48.2%)でした。

日本人女性と同じ!寿司やすき焼きよりもスイーツが好き

そして最後に紹介するのは、リピーターの初心者上級者問わず「今年の夏に日本で食べたいもの」。こちらの調査結果は以下の通りです。

最下位は「焼肉・ステーキ」で、回答者はわずか1名。

1位は「ご当地グルメ」(65.8%)で2位が「人気のパンケーキ、スイーツ」(49.8%)、続いて「旬の海鮮料理」、「ソフトクリーム、アイスクリーム」、「ラーメン」と続きます。定番の日本料理として人気が高い「寿司」「すき焼き」「天ぷら」はもはや上位ではありません。台湾人女性が好む日本料理は、もはや日本人女性が好むものとそれほど違いはないような気がします。

レジャーにも食べ物にもいえますが、台湾人女性の日本に対するアンテナの鋭さは見事ですね。

【調査概要】
調査媒体:株式会社ジーリーメディアグループ運営「樂吃購!日本」
調査対象: 今まで日本に2回以上訪れたことがある20〜30代の台湾人女性計1,528名
調査期間: 5月29日(月)〜6月14日(水)