婚活中の堅実女子のみなさん、お元気ですか?先週に引き続き、今週も『フィール・ヤング』で連載中の婚活漫画『ガラスの靴は割れてもはける』の作者・都陽子先生にお話を伺います。(先週の記事はコチラ)

結婚相手について考えていると、「こういう男性は嫌だ」といった条件が増えていきがちですよね。でも、本当に結婚したいなら、譲れない条件は3つだけにして、これに当てはまる男性とはピンとこなくても会ってみませんか?たった3つに絞れば、結婚の可能性がグッと高まります。

このアドバイスをくれたのは、『ガラスの靴は割れてもはける』の主人公・千佳子。彼女はこれを3か条ルールと命名し、「そうでもしないと相手を絞れず永遠にチャンスはない。特に君達のような、でもでもだってちゃんはね!」と脅し、“年収が私以上”“子供欲しい”“都内在住”と設定しているのです。

千佳子が譲れない3つの条件。

3か条ルールがすごいのは、たったこれだけで婚活がうまくいってしまうところ。千佳子の友人・舞は、“専業主婦”“年収500万以上”“長男以外”と設定して婚活アプリを使っただけで、なんと2回目デートでプロポーズされてしまったのです!

漫画の話ではありますが、条件を絞るだけでこんなに婚活がうまくいくものなのでしょうか……。

今回、実際に取材したり婚活経験者に話を聞いたりしてわかった婚活女性の実態を、作者の都陽子先生に教えていただきました。なんと、婚活してもうまくいかない女性には共通点があるそうです!

――そもそも、この3か条ルールはどのように誕生したのでしょうか?

3か条ルールを語る千佳子。

都陽子さん(以下、都) 実は、私自身には婚活の経験がないんです。なので婚活経験のある編集さんから聞いたのですが、編集さんたちは元々グループで婚活をやっていたんだそうです。ただ、若い女性、かわいい女性ほど結構条件が厳しくて。それで「言い寄ってくる男性はいるのに全然デートもしない。次につながんないじゃん!」と気付いた人が、「自分の中で最低限これがいいというところを3つと、どうしても許せないところを3つだけあげよう」と言いだして、この条件に合う人には、絶対会うようにしていたんですって。だから実際には全部で6つ、6か条ルールだったんです。

――そうだったんですね。実際、舞のように条件がゆるければゆるいほど婚活はうまくいくんでしょうか?

ゆるい条件を3つ挙げる舞・26歳。

都 漫画に出てくる舞に関しては、そんなに結婚に求めるものがない。結婚に条件がない人なんです。仕事もやりがいがないし、恋愛に重きを置いていない。ただ、年齢が26歳だと、周りからいい人いないの?と言われる。そういうのがめんどくさい。それで何も言われないために、人から見て完全に幸せな結婚をして、周りからめんどくさいことを言われたくない。だから婚活を始めていくわけです。舞の場合は、顔がかわいいし、若い。で、言い寄られたから厳選しただけ。だから、条件がゆるいからモテるわけではないんです。ただ、ゆるいと母数は増えるので、ゆるいに越したことはないかな、と。

――同じことを以前取材した結婚相談所の方も言っていました。条件を160センチ以上っていうよりは、155センチ以上のほうがそりゃ母数が増えますよね。1ミリの差でも切れちゃうから。それで母数を増やす。

都 ゆるいほうがいい、というのはそうなのかもしれないけど、舞に関してはそうじゃなかったですね。

合コンは結婚には結びつかない……!?

――実際問題、嫌な条件ばっかり言っているとなかなか結婚できないですよね……。

都 条件が高い人って、一緒に生活することをあまり考えてない気がしますね。見た目だったり、ほんのちょっとしたことで嫌になったり。たとえば、ちょっと食べ方が汚かったり……。それがどうしても許せない条件だったらいいんですけど。

――そういうの、ありますよね。

都 極端なものだと、友達で「初デートで割り勘だった。信じられない」みたいな、それで冷めちゃったって言っていた子がいて、相手が可哀相で……。でも、わりとそういう子が多いんですよ。

――条件が高くて失敗する女性は多いんですね。

都 条件が高いというか、条件が細かい。条件にしばられると、自分もよくないと。あまり男側の意見を考えていない。

――そりゃ男側だったら、おっぱいでかい方がいいですよね。

都 条件の多い人は、早々とバツをつけることが多いなと。それはすごくもったいない。どうせ結婚したら嫌なところは出てくるんだし。

――ずっと一緒にいればそうなりますよね。

都 大体NGの条件がなんか外側だけっていうか。その人と長くいても苦痛じゃないかが一番大事じゃないですか。やっぱり、そういうところを考えないで婚活している人は、婚活期間が長引いているなって印象がありますね。友達とかも。身長とかにこだわるとか。そうゆうの、おじいちゃんになったら関係ないじゃないですか。

――なかには、どれだけダメな人と会っても、いつか絶対いい人に会える、と思い込んでいる少女漫画脳の人もいますが……。

都 結婚したいのであれば、少なくともしないよりは、行動した方がいいと思います。ただ、結婚したいと言いつつ合コンをひたすらやる子がいて、合コンって結婚に結びつかないと思うんですよね。合コンをめっちゃやっている人に話を聞くと、次の合コン相手を探すための合コンをしていて。それでいつか結婚するのかな、みたいな。それでいつか出会えると思っているなら少女漫画脳かな、と。婚活アプリは、結婚の意志はある。合コンは、結婚したくないけど恋愛したい人が多い。それで付き合ったとして、俺は君とは恋愛はできるけど結婚はしないっ言われたら?婚活アプリは結婚の意志があるから、いいんじゃないかな、と。結婚したいなら結婚したい人がいるところで探したほうが効率はいいですよね。それは、なんでもあてはまると思うんです。漫画だと、やっぱり少年漫画に少女漫画を送っても採用されない、みたいな。私はどんな人にもチャンスがないわけではないと思っていますが、ただ、やっぱり場所を見誤っていたらいつまでも相手は見つからないのでは、とは思いますね。

婚活パーティーで失敗する千佳子たち。

婚活がうまくいかない女性は大体(1)相手に求める条件が細かい、(2)相手を一緒にいても苦痛じゃないかどうかで選ばない、(3)そもそも婚活する場所を間違えている、ということがわかりました。本当に結婚したいと思うなら、こういったところも頭に入れておきたいですね。

『ガラスの靴は割れてもはける』第1巻絶賛発売中!(734円・祥伝社刊)

今回お話を伺った都さんの婚活漫画『ガラスの靴は割れてもはける』は、1巻が発売されたばかり!主人公・千佳子の婚活に共感すること間違いなしです。とくに、婚活アプリをうまくつかいこなせていない女性は必読の一冊ですよ!
(C)都陽子/祥伝社フィールコミックス

婚活ポイント

☆条件を絞り込もう
☆一緒にいて苦痛じゃない人がいたら、それは狙え!
☆しつこいけど、自分の漁場を把握しよう

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