世界遺産にも登録されている清水寺は、定番中の定番観光スポット/(C)サダマツ ヨシハル

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京都市東山区は有名な寺社仏閣が集中しているエリア。花街・祇園もこのエリアにあり、京都らしい情緒ある町並みが人気となっている。

【写真を見る】東大路通り沿いに建つ楼門が目を引く八坂神社

京阪祇園四条駅の東側に広がる「祇園」は、京都を代表する花街。芸舞妓さんを呼んで遊ぶお茶屋や高級料亭、元お茶屋の建物を利用したカフェなどが密集している。和雑貨店や甘味処なども多く、ぶらぶら散策するのが楽しいエリアだ。

東大路通り沿いに建つ楼門が目を引く「八坂神社」は、日本三大祭である祇園祭が有名。毎年7月1日から1か月にわたって様々な神事が行われる。境内には重要文化財である本殿のほか、縁結びのご利益があると言われる大国主社や、美容の神様を祀る美御前社など約30の社がある。八坂神社の東側にある「円山公園」は、市内最古の公園で、サクラの名所として名高い。広大な敷地に日本庭園や料亭、レストランなどが点在するので、散策や休憩に最適だ。

“清水の舞台”で知られる「清水寺」は、定番中の定番観光スポット。音羽山中腹に30近い堂塔伽藍が並び、世界遺産にも登録されている。境内にある「地主神社」は縁結びの神様として知られ人気がある。「高台寺」は豊臣秀吉の妻ねねが秀吉の菩提を弔うために創建された寺院。史跡・名勝の池泉廻遊式庭園や高台寺蒔絵など、見ごたえがある。

神社仏閣そのものはもちろん、参道の散策もこのエリアの楽しみの一つ。清水寺に続く二年坂・三年坂は石畳を挟んで土産店や食事処などが数多く立ち並び、常に多くの観光客で賑わっている。高台寺西側に続くねねの道や、ねねの道と下河原通を東西に繋ぐ石塀小路など、京都らしい情緒あふれる町並みには事欠かない。

ほかにも、格調高い寺院「青蓮院門跡」や、現存するものでは国内最大級の三門をはじめ壮大なスケールを誇る「知恩院」、1000体の観音立像が整然と並ぶ「三十三間堂」、「京都国立博物館」、紅葉で名高い「東福寺」や美人祈願で有名な「泉涌寺」など、このエリアの見どころは数えきれないほど。さらに春のサクラと秋の紅葉シーズンはライトアップや特別拝観なども多く、毎年混雑するので、事前に計画を練って歩きやすい服装で散策するのがおすすめだ。【関西ウォーカー編集部/油井康子】