井泉 本店の「ヒレかつ定食」(1850円)。柔らかさに定評のある、技ありトンカツをご賞味あれ!

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トンカツ発祥の地と言われる上野には、創業当時から変わらぬ味を守る名店が軒を連ねる。路地裏に隠れた元祖の味を追い求めて、トンカツならぬ“豚活”を満喫してみては?

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■ 井泉 本店

1930年に創業した、箸で切れる柔らかいトンカツが自慢の店。機械に頼らず、丁寧に仕込んだ肉を鮮度のよい油で揚げる技は、初代から変わらず受け継がれている。

「ヒレかつ定食」(1850円)は、筋を一つ一つ手作業で取り除き肉を叩くことで、他にはない柔らかさを実現。衣には、特注の生パン粉を使用している。初代社長らが考案したソースと共に、絶品トンカツを味わおう。

■ ぽん多本家

カツレツの生みの親、島田信二郎の技を継ぎ、1905年より続く老舗。ロースの芯のみを使用し、10分以上低温で揚げる伝統の「カツレツ」(単品2700円)は必食だ。トンカツ以外にも「黒毛和牛タンシチュー」など、目玉メニューが多数あり!

■ とん八亭

上野の路地裏に店を構えて60年以上たつ老舗で、現在は3代目の店主が営む。国産豚をラード100%で揚げるトンカツは、隠し包丁やパン粉に霧吹きで水をかけるなど、理論的な技から生み出される。

メニューは「ロースかつ定食」(ご飯、味噌汁、漬物付き・1700円)などがラインアップ。低温でじっくりと揚げることで、脂身にはよく火が通り、赤身はふっくらと仕上がっている。

■ 蓬莱屋

1912年の創業時から、味と調理法を守り続けるヒレカツの名店。高温の油で揚げたあと、低温の油に移しヒレ肉にじっくり火を通す。上質な味と食感を生み出す秘訣は、蓬莱屋が生んだ「二度揚げ」の技にある。

さらに、創業当時からヒレ肉のみにこだわり続け、それ以外は仕入れないという徹底ぶり。脂が少なめで柔らかい「ひれかつ」(ご飯付き・2980円)は、老若男女に広く愛され続けている。【東京ウォーカー】