ポップなのに狂気や死の匂いを感じさせたり、一見怖そうなのにかわいさが潜んでいたり……。田名網敬一さんの作品の魅力を、ひとことで言い表すのは難しい。国立新美術館で開催中の「田名網敬一記憶の冒険」のキュレーター・小野寺奈津さんは、本展のキーワードである“記憶”について次のように説明する。60年以上に及ぶ表現の集大成!記憶を巡る壮大な旅の軌跡。《気配》2022年デジタルカンヴァスプリント、雑誌の切り抜き