目上の人に握手を求めるのはNG!知っておきたいタブーマナー「握手」編

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仕事の場に限らず、外国人と交流する機会は多くなりましたよね。それならば、日本式のお辞儀のあいさつもいいけれど、握手する際のマナーもしっかり覚えておきたいもの。ということで、基本的な握手のマナーを確認しておきましょう。

■目上の人に握手を求めるのはNG

日本で握手というと、憧れの人や有名人に会ったときに「握手してください!」なんていうケースが思い浮かびますよね。では、ビジネスシーンでも、それは通用するのでしょうか。

基本的に「あいさつ」としての握手は、目下の人から求める=NGと考えられています。目上の人や立場が上の人から求められてから、こちらも手を出す……というのが通常のやり方。目下の人から出すのはマナー違反となりますので注意が必要です。

■男性が女性に握手を求めるのもNG

さらに、男性から女性に握手を求めるのもマナー違反。これは男性が握手を求める=むやみに女性の体に触れてはいけない、という考えがあるためのようです。女性と握手をしたい場合でも、まずは相手が手を出すまで待ちましょう。

日本人の女性には、そういった概念が浸透していない可能性もありますが、握手でのあいさつに慣れている外国の女性の場合は、うっかり間違えたおかげでマナー違反となってしまった……なんていうこともあり得ますので、注意が必要です。

■握手をしながらお辞儀はNG

とても日本的な動作ですが、握手をしながらもついつい頭が下がってしまう、なんてことありますよね。相手への気持ちが伝わる動作ではありますが、握手するときは相手の目を見るのがマナー。「お辞儀=日本式」「握手=外国式」と考えて区別すれば、だんだんと身についてくるかもしれません。

■国によって少しずつマナーが違っている

当然のことではありますが、ひとことで「握手によるあいさつ」といっても、国や地域によって、その様式はちょっとずつ違いがあるようです。

例えばイスラム教では左手=「不浄の手」と考えられているため、必ず右手で握手をします。また手の握り方にも、その国ならではのやり方があったりしますので、どこの国の人と会うのかが分かっている場合は、事前に下調べをしておいた方がいいかもしれませんね。

握手に慣れていないと、誰でも手を握っていいのかと考えてしまいがちですが、実はさまざまな決まり事があったようです。しっかり覚えておけば、いざというときに役立ってくれるはず! 来るべき日に備えて確認しておきましょう。