美肌は外側ケアだけじゃダメ！効果的な体内ケアでツルピカお肌を目指そう
糖分と脂分の摂り過ぎはお肌の老化を促進する
「最近なんだかお肌に張りがない…顔色も悪くてくすんでいる気がするし」なんていうあなた。化粧品を変えてみたり、美容クリニックに行くなど“外側からのケア”ばかりに気を取られていませんか？
実は、お肌の不調や老化は、体の内側からやってくることが多いもの。高い美容液を塗ったり、光治療などの外科的ケアをしたりするだけでは、ツルピカ美肌にはなれません。
美肌の大敵は、まず“酸化”。これは、老化の大きな原因としてよく知られていますね。酸化による老化のしくみは、体内に取り込まれた酸素の一部が変化してできた「活性酸素」が、細胞膜や遺伝子を傷つけ、それにより皮膚細胞が劣化していく…というもの。紫外線やストレス、喫煙などのほか、脂分や添加物の多い食事が活性酸素を発生させる原因となります。
そしてもう一つ、最近、お肌を劣化させる原因として、酸化に並んで注目されているのが“糖化”。
そのしくみとは…。
糖分を過剰に摂ると、余分な糖分がタンパク質と結合して「糖化反応」が起きます。これにより、「AGEs」という老化タンパク質が生成されます。これは、健康なたんぱく質の構造が変化したもので、皮膚の弾力性の低下を引き起こします。これにより、たるみやシワができてしまうのです。
体内の血糖値が高いと糖化反応が加速してAGEsの蓄積が増え、お肌のみならず血管、目、骨、内臓など全身の老化を促進させます。AGEsは年齢を重ねていくことによって体内に蓄積されていき、老化が加速されていくのです。
お肌、体を若返らせる食事はビタミンACE！
美肌の大敵である酸化と糖化に対抗するには、体内からのケアが必須。普段の食生活においては、糖分を控えること、酸化を促進させる脂肪分を摂りすぎないことがまず重要です。
その一方で、体内の酸化や糖化を抑える働きをする食べ物を摂ることを心がけましょう。オススメは、ビタミンA、C、E。
これらは抗酸化力がとっても強い成分トリオで、「ビタミンエース（ACE）」とも呼ばれるもの。これらが多く含まれる食品を、普段から摂るようにしましょう。
それぞれのビタミンが多く含まれる食べ物は、こちら。
●ビタミンA：うなぎ、にんじん、かぼちゃ、ホウレンソウなど
●ビタミンC：赤ピーマン、菜の花、ブロッコリー、ピーマンなど
●ビタミンE：アーモンドなどのナッツ類、タラコ、アボカド、豆腐など
ケアの方法ですが、肝斑（かんぱん）以外のシミで、ハッキリ濃く出てしまったものは、レーザー治療が有効です。が、「レーザーはちょっと…」「家でケアしたい」という方は、皮膚科や美容クリニックで処方してくれるレチノイン酸やハイドロキノン配合のクリームをオススメします。
これらの栄養素をしっかり体内に取り込むには、単品でなくほかの栄養素も一緒に摂ることが大事。
「これが美肌にいい」と聞くと、それだけを一生懸命食べてしまう方がいますが、栄養素は単体では働きづらいもの。普段からバランスのとれた食生活を心掛け、いろいろな食べ物を摂るようにしましょう。そうすることで、栄養素が互いに働きかけ、効果的に作用してくれるのです。
また、バランスのいい食生活を心掛けると同時に、食事だけでは摂りにくい栄養素はサプリメントで補うというのがGOOD。
とくにビタミンCは抗酸化作用が強く、メラニンの産生を抑制する効果が期待できる大事な栄養素ですが、なかなか食事だけで摂るのは難しいもの。また、成人に必要な１日の所要量は100mgといわれているのに対し、美白効果を期待するなら2000mg程度は摂るのが理想。
さらに、せっかくたくさん摂っても体内の余分なビタミンCは尿から排出されてしまいますから、サプリメントでこまめに朝昼晩と摂取するのが◎。
また、抗酸化力のあるサプリメントとしてオススメなのが「レスベラトロール」。これは、赤ワインやブドウに多く含まれる天然の成分でポリフェノールの1種。メラニンを作る働きをするチロシナーゼや、ヒアルロン酸やコラーゲン、エラスチンを壊す働きをするヒアルロニダーゼ、コラゲナーゼ、エラスターゼといった酵素の働きを抑え、細胞の生まれ変わりを促進してくれる心強い成分なのです。
美肌には、外からのケアだけでなく、内側のケアも大事と心得て。バランスのいい食事と効果的なサプリメントをしっかり摂って、美肌を目指しましょう！
お話しを伺ったのは…
【プロフィール】
佐藤やすみ恵比寿やすみクリニック院長順天堂大学病院研修後、表参道アールスキンケアクリニック院長に就任。2011年12月、恵比寿やすみクリニックを開業（http://www.kirei-c.com/yasumi）。美容皮膚科、レーザー治療、各種注入療法などの経験は1万症例を超える実績があり、多くの女性から信頼を集めている。
