ジョン・ノレ撮影「美容師ともに行う HIV／エイズ予防教育活動」有名モデルやセレブリティ12名のビューティーカレンダー2011

現在、世界中には約3,300万人のHIV感染者・エイズ患者がいると推定されている。しかし、その60％が感染に気づいていないといわれる中、毎年270万人が新たにHIVに感染し、その半数が若者や子供だという現実がある。そして毎年200万人が亡くなっている。ウィルスが発見されて30年が経過し、感染地域は世界中に広がっている。先進国日本でも1日に4人以上が感染していることが大きな問題となっている。こうしたHIV／エイズの感染拡大（パンデミック）を防ぐ活動として当時ロレアル取締役会長夫人であったレディ オーエン＝ジョーンズの呼びかけで、2001年に始まったプログラムが。2005年からはUNESCOとともに「美容師とともに行うHIV/エイズ予防教育活動」を展開。ロレアルが有する200万人以上にも上るグローバルな美容師のネットワークを通じ、現在では世界中で130万人以上の美容師たちがプロジェクトに参加するにいたっている。

プログラムが立ち上がって10年という重要な年である今年、世界的ヘアスタイリスト兼フォトグラファーであるジョン・ノレ氏によるビューティー カレンダー 2011が完成した。カレンダーは、ヴァネッサ・パラディ、モニカ・クルス、モニカ・ベルッチ、オドレイ・トトゥなどこのに賛同する世界的に著名なセレブリティ12名が無償での出演を約束し実現した。
美をテーマとして、12名の美女たちのモノクロのポートレートが展開され、美しさとシンプルさが共存した白黒の仕上がりになっている。

ジョン・ノレ氏は、このカレンダーについてこう語る。「この活動に賛同してくださる全ての人、世界の美容師にこの活動の趣旨やエイズという病について、そしてHIV（エイズウィルス）について考えていただきたいという思いがあったからです。……エイズはそれについて伝えること、教育すること、話すことが大切です。それがいつかエイズについて語る必要がなくなる日が来ることにつながるのです。」


■HAIRDRESSERS AGAINT AIDS