Vol.4 HILO あふれる緑と虹の都、ノスタルジックな魅力が満載の古都ヒロ

2011年8月24日 11時0分

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州都ホノルルに次ぐ、ハワイ第二の都市・ヒロ。ホノルルが国際都市、世界的リゾート地として発展していく一方で、ヒロは古きよき時代のノスタルジックな雰囲気を今に残すビッグ・アイランドの古都だ。

州都ホノルルに次ぐ、ハワイ第二の都市・ヒロ。ホノルルが国際都市、世界的リゾート地として発展していく一方で、ヒロは古きよき時代のノスタルジックな雰囲気を今に残すビッグ・アイランドの古都だ。いつもは静かな街だが、毎年４月にはフラの大会で、ハワイで最も権威のある「メリー・モナーク・フェスティバル」も開催され、この時期ともなるとハワイ州のみならず、日本を含む世界のフラ・ファンが訪れて、大いに賑わいを見せるという。
また、ヒロは移民制度より移り住んだ日本人が多く、今も沢山の日系人たちが住んでいる街でもある。彼らの働きもあり、ハワイ第二の都市に発展したともいえるヒロには、日本食が根づいていたり、日本庭園があったりと、和の文化が地元カルチャーと融合していて、日本から旅する私たちにとってもどこか心落ち着く場所なのだ。

: （写真左）：ショッピングに疲れたら、カフェでひと息。（写真中央）：地元アーティストの作品や、ハワイに伝わる伝統工芸品なども扱うセレクトショップ「ハナホウ」。（写真右）：ハワイらしいお土産を探しているなら、ぜひ「ハナホウ」へ。ハワイ産のコスメなども揃う。

街の中心であるカメハメハ・アベニュー沿いには、昔ながらの佇まいをみせるカフェやショップが立ち並び、それはまさに絵になる光景。大都会のような喧騒がないぶん、ゆっくりと落ち着いて散策＆買い物、ウィンドーショッピングも楽しめる。

おすすめは、イタリア料理の店「カフェペスト」。味わいを増しながら年月を経た店内では、ハワイアン・ミュージックの生演奏を聴きながら、ボリュームたっぷりのピザやパスタが味わえる。コナ・ビールなどハワイ島自慢の味も楽しめるので、ちょっとおしゃれをしてディナーをという時にぜひ足を運んでみて欲しい。

（写真左）：古き良きハワイを感じさせる、ヒロのイタリア料理店「カフェ　ペスト」。（写真右）：「カフェ　ペスト」では、地元でとれた新鮮な魚介類もいただける。

カメハメハ・アベニュー沿いには他にも、手作りのカラフルなキャンディが所狭しと並ぶキュートなお店「シュガー・コースト・キャンディ」や、質の良いウエアや地元の伝統工芸技術を使ったアクセサリーやバッグ、コーヒー豆の麻袋を使ったバッグなどを扱うセレクトショップ「ハナホウ」、大量生産しないオリジナル性重視のアロハウエア・ショップ「シグ・ゼーン」などが。ここでしか出会えないものを扱った店を巡るのは旅の醍醐味。ただし、ショップはクローズするのが5時ごろと早めなので、日中の散策がおすすめだ。

地元でとれた新鮮野菜やトロピカル・フルーツ、日本の食材や手作りのぬくもりあるお土産品までもが揃うファーマーズ・マーケットも金曜日を除く毎日開催されている。中心地にある大きなバニヤンの木が目印のモオヘアウ公園の目の前なので、ぜひ、カメハメハ・アベニューを訪れた際に立ち寄ってみては。

（写真左）：まさにヒロの台所といった風情。ぜひ、お腹をすかせて訪れたいファーマーズマーケット。

: （写真左）：ハワイ島のお土産の定番といえば、これ。「ビッグアイランドキャンディーズ」。キュートでエキゾチックなパッケージも女性に大人気。（写真右）：「ビッグアイランドキャンディーズ」の店内には、様々な種類のクッキーやチョコレートがずらり。すべて、併設の工場で作られている。

このエリアから５分ほど車で走ったところにあるのが、ハワイ島のお土産の定番になりつつある「ビッグアイランドキャンディーズ」。香ばしいショートブレッドクッキーにチョコレートがかかったスイーツが人気。マカデミアナッツ入り、ココナッツ入り、レモン風味、コナ・モカ風味などさまざまな味の生地と、ダークチョコ、ホワイトチョコ、ミルクチョコなどのバラエティ豊かな組み合わせが魅力。多種多様なチョコレートブラウニー、トフィー、チョコチップクッキーなど様々なお菓子も、併設された工場で作られていて、ショッピングしながら見学できるのも楽しい。どれを買おうかと迷ったら、試食して好みの味を探して。コナ・コーヒーの試飲サービスもあるので、お土産を選びながらほっとひと息つけるのも嬉しい。キュートなパッケージもプレゼントにぴったりだ。

: ・カフェペスト; ・ビッグアイランドキャンディーズ

: ハワイ州第二の都市・ヒロの観光拠点にしたい「ヒロ・ハワイアン・ホテル」。ヒロ湾を臨む立地も人気。

そんなヒロ観光の拠点としたいのが、「ヒロ・ハワイアン・ホテル」。ヒロ国際空港からは車で10分ほど、街の中心までも車で５分ほどという好立地にある。目の前に広がるヒロ湾越しにマウナ・ケアを臨み、目前には古代ハワイの女性たちが出産をした聖なる場所であったココナッツアイランド（別名アイランド・オブ・ライフ）が。ホテルから眺めることができるこの美しい景色も人気の理由だ。

286ある客室は、ガーデンビュー、オーシャンビューから選ぶことができ、キッチン付きの長期滞在型スイートもある。週末のビュッフェ、特に人気の金曜夜のシーフードビュッフェが有名なレストラン「クイーンズ・コート」は、宿泊客だけでなく、地元の人々にも愛されている店。フレッシュな地元の料理だけでなく、ハワイ文化を感じさせるウッディなインテリア、窓の外に広がる絶景も、リゾート気分を満喫させてくれる。

: （写真左）：「ヒロ・ハワイアン・ホテル」内にあるメインレストラン「クイーンズ・コート」は、窓からの眺めだけでなく、ビュッフェでも有名。（写真中央）：「ヒロ・ハワイアン・ホテル」から望むココナッツアイランド。古代ハワイの聖地だった島。（写真右）：1933年に、あのベーブ・ルースが植樹したバニアンの木。

また、このホテルの周囲には、バニヤン・ツリーが様々な著名人によって植樹されている。メインエントランス正面にある大きな木は、1933年10月29日にベーブ・ルースによって植えられたもの。この木をはじめ、"LIVING HALL OF FAME"として親しまれているホテル前の通りには、多くの記念樹が。ぜひ、時間を見つけて"育ち続ける殿堂"を散策し、ヒロの歴史を体感してみて。