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1995年から毎年10月にフランス・パリで開催されるチョコレートの祭典「サロン・デュ・ショコラ」。今年のメインコンセプトは「パティスリー(洋菓子)」。実はこのテーマ、主催者であるシルヴィー・ドゥース氏が日本のサロン・デュ・ショコラを訪れた際に決まったという。

「DNA京都」より:上から 「YABAI(黒七味&はちみつ)」「柚子」「抹茶」

チョコレートだけではなく、チョコレート菓子がたくさん並んだ日本のサロン・デュ・ショコラは大盛況。その様子を見て、パリにも新しい展開を期待し、コンセプトを「パティスリー」と掲げた。
シルヴィー・ドゥース氏にそう思わせた日本のお店の一つが、1日3,000人ものひとが店を訪れるという「パティシエ エス コヤマ」。ロールケーキブームの火付け役となった「小山ロール」を生み出した、小山進氏(写真左)がプロデュースするお店だ。

今年、小山氏は主催者シルヴィー・ドゥース氏からの2年越しのオファーに応え、10月20日から開催するパリのサロン・デュ・ショコラへ初出展することとなり、「パティスリー(洋菓子)」をコヤマなりに解釈した自身のテーマ“DNA kyoto 2011”を発表。また昨年から登場したバレンタイン期のみの限定販売となる「チョコレートバーガーファクトリー」と「テリーヌ ドゥ ショコラ ヘッコンダ」の2種と新作の「マカロン ショコラセレクション」もラインナップする。


また今年、同時にチョコレート版ミシュランとも呼ばれ、フランスでもっとも権威のあるショコラ愛好会「クラブ・デ・クロカードショコラ(略称CCC)」への審査出品にも招待されており、初エントリー。審査結果は「サロン・デュ・ショコラ パリ」にて発表される。



「DNA京都」より:(左)今回新たに開発した「醤油」、右「一休(大徳寺納豆)」。
日本ならではの素材をシンプルに扱いながらも、香り高いフレーバーの重なりや柔らかい口どけが織り成す、重層的な味わいをたたえた芸術的なショコラたち。既存アイテムに加え、「醤油」「味噌」「金胡麻」の全8種のボンボンショコラを組合わせた出展商品のメインアイテム。


さらに、「サロン・デュ・ショコラ パリ」の出展に際し、デモンストレーション・ステージの出演依頼を受け、海外で修行経験のない日本人パティシエとしては史上初の参加となる。しかも、デモンストレーションで主役の素材として考えられているのが、外国ではなじみの少ない京番茶。独特なスモーキーで個性的な香りの京番茶とショコラを組合わせた、これまでにないアントルメを作り出す。生粋の日本人パティシエが展開する「日本の文化」「日本人の繊細なものづくりの心」「和の感性」などが写し出された作品が、ショコラの本場パリでどのように受け入れられるのか楽しみだ。

■お問い合わせ先:株式会社パティシエ エス コヤマ
Tel:079-564-3192


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