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日常に寄り添うステーショナリーである手帳。ただ一言に手帳といえども、個人にとっては自分だけの毎日の軌跡を記す大切な物。日々の予定を書き込むだけでなく、ふと思い付いたアイデアや印象に残る言葉を書き留めたり、イラストを描いてみたり、その扱い方や楽しみ方はひとぞれぞれだ。
ゴッホやピカソをはじめ、芸術家や文豪達の傍らにあって長らく愛用されてきた手帳ブランドがある。19世紀後半、フランス、トゥールの製本業者によって手工業でひとつひとつ手作りされ、撥水加工の黒く硬い表紙と手帳を閉じるためのゴムバンドが特徴的なイタリアの手帳ブランド「モレスキン」だ。1986年に生産を終了して以来、長らく入手不可能であったが、1998年に復刻。現在でもカルト的な人気があり作家、ジャーナリスト、画家、ビジネスマンなどに幅広く使用されている。

2009年4月、新しい時代に復刻したモレスキンのブランドヒストリーに新たな展開が生まれた。それが、「アート・カバー・ジャーナル」。これは、世界中のユーザーからのカスタマイズリクエストによって生まれたもので、例えばあるユーザーが1ページにふと描いた落書きがモレスキンの表紙のデザインになってしまう！ というように、ユーザーの投稿の中からモレスキンが画像を選び、オンラインギャラリー「myMoleskine」を介した相互コミュニケーションの中から新たなノートを作りだしていくというユニークなもの。

Cover Art Journals by Moleskine Community ルールドジャーナル（横罫）1,995円。96ページ、色合いの異なる2冊セット。Letterサイズ（21.59×27.94cm）フルカラー印刷が施された、厚紙235gsｍの表紙。

いま世界中のユーザーからは自らのモレスキンノートブックに繰り広げた作品のスキャンや動画、写真などの投稿が2,400以上も寄せられている。あなたも、好きな一冊に自由に発想を羽ばたかせ、オンラインギャラリーへアップロードしてみてはいかがだろうか。「カバー・アート・ジャーナル」の発売は2月下旬から。

■MOLESKINE

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