ビール176円、高級ネギトロ99円は安すぎ! すかいらーくの“定食屋”でちょい飲みしたら…“大人のテーマパーク”すぎて最高だった
とはいえ、そんな昔ながらの定食屋は初見ではなんとなく入りにくく、「定食飲み」のハードルは高い。ただ、チェーン店であれば、不思議とそういったハードルの高さを感じない。つまり、2026年4月にすかいらーくホールディングスのグループに入った「炭火焼干物定食 しんぱち食堂」なら、その夢を叶えてくれる。
◆1人飲みに特化した店舗
今回、「しんぱち食堂 高田馬場店」を訪問。平日の夕方ごろだったが、客の数はまばら。定食屋らしく男性が多かった。
注文形式はタッチパネル。スマホ注文を導入する飲食店が増え、中にはLINEの友だち登録を強制するお店も珍しくない現代社会、タッチパネルを採用しているだけで好感度が上がる。
座席は完全に1人用。「ここは喋る場所ではなく食べる場所です」という圧を感じる。日高屋なども1人飲みに特化した店舗ではあるが、騒がしかったりするケースもしばしば。その点、しんぱち食堂は、完全に1人飲みに適した店舗と言える。
◆焼かれた魚の匂いがノスタルジー
厨房の様子が丸わかりになるほど、席と厨房の距離の近さが印象的だ。「バイトテロのリスクを減らせるため、安心して料理を食べられる」というメリットもあるが、それだけではない。
厨房が近いことで、今まさに炭火で焼かれている魚の香りが、鼻腔をフェザータッチしてくる。焼き魚は調理から洗い物まで、あらゆる手間が発生する面倒な料理だ。家で食べる機会はあまりない。だからこそ、炭火で焼かれている魚の香りに久しぶりに触れ、ノスタルジックな気持ちになった。
◆ビールのサイズも問題なし
次に注文する。まずは「生ビール」(176円)から。200円以下ということで、あまり容器の大きさは期待していなかった。しかし、量は十分。店によってはこのサイズで平気で500〜700円くらいとられる。ハッピーアワー限定などではなくこの価格なことに、ちょっと引いてしまった。
ちなみに、定食を頼まなければビールは注文できない。ただ、小鉢をつまみにビールばかりを注文されてはお店としても迷惑だろう。当然のルールと言える。
◆「100円のおつまみ」のハードルを上げすぎている
また、しんぱち食堂の注目メニューが「厳選高級ネギトロ」(99円)。「高級」という形容詞がついていながら、100円以下で売られている矛盾した商品だ。
味は「安かろう悪かろう」ではない。臭みはなく、脂は口溶けがよく、まさに「高級」な仕上がり。なぜこの価格で提供できているのか。ついつい利益率が気になる、コスパに優れたおつまみと言える。
ビールを飲みながらチビチビつまむのも、ごはんに乗せて食べるのも、どちらもできる二刀流プレイヤー。飲食業界全体の「100円のおつまみ」のハードルを上げすぎており、ライバル店から嫌がらせを受けないか心配だ。
◆太い漬物が素敵
ビールなどが届いた数分後、注文した定食メニュー「サーモンハラス定食」(1320円)が来た。ごはん、漬物、みそ汁、大根おろし、そしてサーモンハラス。定食は見ているだけで、「日本人の食事だな」としみじみできるから良い。
肝心のサーモンハラスは脂がトロトロしており、「厳選高級ネギトロ」とは違った形で、口の中を幸せにしてくれる。おろし醤油を乗せることで、味がキリッと引き締まり、サーモンハラスそれ自体の味の輪郭を鮮明にしていく。「鮭」ではない「サーモンハラス」の味をしっかりと味わえる。
個人的には漬物がぶっ太かったことが嬉しかった。こちらも臭みもなく、漬物が苦手な人でも美味しくいただけるのではないか。歯ごたえがあり、漬物のCMかのように良い音を立てながら咀嚼するのが気持ち良かった。
◆木曜の仕事帰りがオススメ?
店舗の雰囲気的に長居することには向いていない。「サクッと食べて、食べ終わったら帰る」という空気を勝手に察し、2杯目を飲まずに帰った。ちゃんと酔いたい時には不向きではあるが、しっかりと食べて体力ゲージを回復したい時にこそ「しんぱち食堂」は向いているように思う。
暦通りの休みの人であれば、木曜日の仕事帰りに利用すると、気分もリフレッシュでき、残り1日を乗り切るための気力や体力を養えるだろう。
<写真・文/望月悠木>
【望月悠木】
フリーライター。社会問題やエンタメ、グルメなど幅広い記事の執筆を手がける。今、知るべき情報を多くの人に届けるため、日々活動を続けている。X(旧Twitter):@mochizukiyuuki

