新たな大阪のシンボル“大阪中之島美術館”を起点とした川沿い散策のすすめ。

2023年8月14日 16時0分

大阪中之島美術館の開館を機に、散策エリアとして地元大阪人の間でも更に注目が集まる中之島～北浜。美術館や歴史的建造物の人気ショップなどを巡りつつ、おいしく休憩できるグルメポイントも魅力です。

川沿いにつながり、広がる、アート&カルチャースポット。

「川を中心に空が大きく見える風景は梅田やなんばと違って大阪らしくないかもしれません。でも今はお店も増えて、ただ通り過ぎるだけの島ではなくなったし、大阪の意外な穴場というか。一つの目的だけでなくハシゴして楽しめるエリアになってきてうれしいです」

大阪、と聞いて最初に川をイメージする方はそこまで多くないかもしれない。堂島川と土佐堀川に挟まれた全長約3キロにわたる中洲である中之島。その南東に位置する北浜。寺田さんが話すように個性的なニュースポットも増えてきた。それに伴い、煉瓦造りの大阪市中央公会堂など歴史的建造物も新鮮な角度で見えてくるようだ。

未来に開かれた大阪のアートを守る巨大猫※取材時は『佐伯祐三―自画像としての風景』展が開催。天満橋から中之島～北浜を望む。写真左の、中之島公園東端の剣先噴水は10:00～20:30の間、30分ごとに5分間噴出する。

トピックは大阪中之島美術館の開館。都市に埋没しない漆黒のキューブはインパクト大だ。その堅牢さとは逆に屋内は開放的で、周囲と繋がる遊歩空間など、まるで未来都市。ここを起点に川沿いを歩いてみるのはいかがだろう。きっとキタやミナミとは違う大阪の新しい魅力が感じられるはずだ。

大阪中之島美術館オリジナルロングTシャツ13,200円大阪中之島美術館オリジナルバッグ「Azuma Bukuro」7,700円大阪中之島美術館

住所：大阪府大阪市北区中之島4-3-1TEL：06-6479-0550 渡辺橋営業時間：10:00～17:00定休日：月（祝の場合は翌平日休、展覧会により異なる）

中之島の新たなシンボル。漆黒キューブの巨大美術館。地上5階建、延べ床面積約20,000㎡を超える漆黒の直方体は昨年2月に開館した美術館。近・現代はもとより、佐伯祐三など大阪に縁のある作家等の作品約6,000点を所蔵・展示している。遊歩空間には館を守る意味を持たせたヤノベケンジの彫刻作品「SHIP’S CAT（Muse）」が鎮座。ショップのある2階など開放的な屋内空間が清々しい。　　　https://nakka-art.jp/

寺田愛〈 graf 〉企画・PR

てらだ・あい／国立民族学博物館での勤務を経て〈graf〉へ。商品開発やデザイン案件、展覧会企画など、ものづくりにまつわるPR活動を担当。中之島への通勤歴は6年。フィールドワーク的じっくり旅が好き。

photo : Yosuke Tanaka, Yoshiko Watanabe text : Yusuke Nakamura編集部 Hanako編集部

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